世界のタイヤ業界の変化と日本タイヤ市場動向が面白い

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世界的なタイヤ業界の変化は日本タイヤ市場にも

 日頃、私たちが使用し関わっているのは日本のタイヤ市場で流通する商品だけですから、あまり海外の、世界規模でのタイヤ業界の動向など気にすることも無いかもしれません。
 でも世界的大企業を有する日本はやはり無関係でいられません。

 ご存知の方も多いと思いますが、2015年の世界第4位の住友ゴムと世界第3位のグッドイヤーの突然の提携解消劇は特に、私たち消費者にとっても大きな影響を与えてきます。

 住友ゴムは今まで日本市場の「ダンロップ」「ファルケン」「グッドイヤー」を一手に生産販売していましたが、この提携解消によって日本でのグッドイヤータイヤの生産販売はすべて米グッドイヤーが権利を保有することになりました。
 これによって今後日本で販売されるグッドイヤータイヤは、その個性が大きく変わると予測できます。

 というのも、日本で人気のあるタイヤは海外のタイヤ製品と比べて特異な部分が大きい。島国で道路事情も入り組んでいる日本では、ストップ&ゴーばかりの使用環境ですから、土地の広い外国のように何千キロも走るために耐摩耗性を高めるよりも、制動性能やグリップ性能に重きを置きます。
 自動車やタイヤにとってかなり細かい高品質を求められるわけです。

 スタッドレスタイヤにおいても、アメリカでは北海道より緯度の高い極寒の地もあれば、同じ時期に真夏のような気候の場所もあるわけで、そんな使用環境で雪や氷に特化したスタッドレスは使えず、耐摩耗性が高くどんな路面にも対応するオールシーズンタイヤが主流です。

 だから今まで日本グッドイヤーを住友ゴムが独自に開発・生産・販売してたのですが、これからは日本独特の環境に合わせたタイヤを米グッドイヤーが生産販売するわけで、私の予測では今後のグッドイヤータイヤはかなりアクの強い商品が増えて、評判も今より落ち込むんじゃないかと思っています。

 また、ダンロップという商標は日本では住友ゴムが100%保有しますが、欧州では米グッドイヤーが100%保有、北米市場では住友ゴムの権利が半分以下に分割されます。
 これまでのような親密な関係ではなくなりましたから、ダンロップの世界的な統一感は薄れていくでしょうし、それぞれの販売地域でそれぞれが好き勝手に進めていく状況もあり得ます。

 それならこれからも日本のダンロップは今まで通り住友ゴム主導の高性能タイヤとして進化していくでしょうけど、もし米グッドイヤー率いる海外ダンロップが足を引っ張るようなことがあれば、住友ゴムはダンロップブランドより完全独自ブランドのファルケンタイヤに注力し始めるかもしれません。

 現にヨーロッパでは既に、欧州ダンロップはファルケンの競合メーカーですから、住友ゴムはイギリスのタイヤ販売大手グループ「ミッチェルディーバー」を買収してヨーロッパ市場でのファルケン進出拡大の足掛かりと画策しています。

 私たちからすればファルケンブランドは現状、“目立った良さは少ないけどリーズナブル”というマイナー感がまだまだ強い印象ですが、将来は日本でも1、2を争う人気ブランドに変わっているかもしれません。

参考リンク
Goodyear社とのアライアンス契約および合弁事業の解消に関するお知らせ
住友ゴム公式ページ

グッドイヤーと住友ゴムのグローバル・アライアンス解消の合意について
日本グッドイヤー公式ページ

ブリヂストンや横浜ゴムにも変化

 世界第1位のブリヂストンも攻勢の手を緩めません。世界第2位ミシュランの本国フランスでのシェア拡大のためタイヤ小売りチェーングループの「エイメ」を買収。
 既に傘下に収めているフランスのタイヤ販売企業「スピーディ・フランス」とともに、ミシュランのお膝元で世界1位の座を堅実なものにしようとしています。

 また、日本でも人気の輸入タイヤメーカー・クムホが、中国大手の青島双星に買収されることになり、現在クムホと技術提携している横浜ゴムにも大きな影響があるでしょう。技術流出の懸念もあります。
 青島双星の親会社・双星グループは中国の国有企業ですから、一筋縄ではいかなそうです。

 韓国国内第2位のクムホはオートバックスグループとも提携してオートバックスオリジナルブランドタイヤを展開していますから、皆さんも知らないうちにクムホ製タイヤを履いて走っているかもしれません。意外と身近なタイヤブランドなんですよね。

 今回は世界のタイヤメーカーの動向に目を向けて、私の率直な意見も織り交ぜて書いてみました。

 日常では私たち消費者があまり知る必要のない内容でしたが、世界でもトップクラスのタイヤメーカーが乱立する日本ですから、世界の流れは間接的に私たち使う側にも影響してきます。
 そんなタイヤ業界の動きを知る事で、各ブランドの性能面でも、乗り味の変化や人気の低下した理由なんかを推察することが出来たりします。

 まあ日本のタイヤメーカーに一番思うことは、技術面は世界トップクラスで申し分ありませんから、もう少し価格が下がってくれると、日本でも猛威を振るう海外輸入タイヤ勢の勢力図も変わってくるのになと言う事。
 私たちユーザーは、安くて良いものを選びたいのですから。

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