タイヤホイールインチアップについての注意事項

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タイヤホイールのインチアップガイド!

タイヤ・アルミホイールのインチアップで失敗しない知っておきたい知識

 愛車の大きなカスタムの一つがタイヤホイールのインチアップです。
 車の見た目をカッコ良くオシャレに、はたまた高級ラグジュアリー感や厳つい印象に変えてくれるのも、インチアップする利点ですね。

 でも見た目を大きく変化させてくれる分、タイヤとアルミホイールを新しく変更する料金が掛かりますから、「せっかく注文したのに届いたら合わなかった」なんて事になったら目も当てられません。

 そこでここでは、インチアップに必要な知識と、見た目だけじゃなくインチアップして変わる乗り心地やハンドリングなど、失敗しないための知っておきたい大切な事を挙げてみます。

インチアップしてもタイヤ外径は変わらないのが基本

 まず車検に通すための必須事項ですが、初めての方の中には、インチアップはタイヤを大きくするものと本気で考えてる人がいるのも事実です。

 インチアップしてもタイヤ外径(外周)は変わりません。いや変えてはいけない。

インチアップしてもタイヤ外径は変わらないのが基本

(16インチから18インチにしても外周は同じ。)

 タイヤ外径はその車種のスピードメーターオドメーター(走行距離)とも密接に関係しており、タイヤ外径が変わってしまう事で速度表示の誤差が生まれて大変危険です。

 そのため、ホイールのインチサイズを大きくした分、タイヤ偏平率(タイヤの厚み)を薄くして、タイヤ外径をほぼ同等にするのが基本です。

 インチアップ時の許容タイヤサイズを調べるなら以下のサイトが簡潔です。純正タイヤサイズを記入すればインチ別適合タイヤサイズが分かります。
⇒「タイヤサイズ早見表

 ちなみに、外径が許容範囲内であればタイヤやホイールの幅は広くする事が可能です。
 もちろん、幅を広げる事でタイヤハウス内部に干渉したり、タイヤがフェンダーよりも外側にはみ出てしまうのはNGです。

インチアップはどこまで出来る?

 インチアップはタイヤ・ホイールのインチを大きくする事ですが、大抵は2インチアップ程度までの方がほとんどです。
 それ以上となるとタイヤハウスとの干渉が出てきますから、タイヤ偏平率を薄くするだけでなく、フェンダーカット(爪加工)や無理にタイヤ幅を小さくして引っ張ったり、車高を下げてホイールを寝かせたり(キャンバー角で逃がす)といった加工調整の費用が必要になります。

2インチアップ以上はタイヤハウスやフェンダーとの干渉に注意

 大幅なインチアップはタイヤ屋や整備士などプロでも、対象車種と実際に合わせながら調整していきますから、一般素人の方が3インチ以上のインチアップを自分で設定するのは止めた方が無難です。

 ちなみに私個人の意見として、インチアップしても車高を下げない方も多くいらっしゃいますが、車高調整しない場合は普通車で1インチアップ、大型ミニバンやSUVなら2インチ程度のインチアップが意外と違和感無くスマートに収まりやすいです。

 それ以上になると、タイヤの偏平率が薄くなったせいでタイヤとフェンダーとの隙間が際立ってしまい、見た目が間抜けた印象になりがちです。

 車高調やダウンサスを考えてる方は、まずそちらから換装するのがおすすめ。

 下げてからタイヤハウスの空きスペースを確認出来ますから、「買ったのに内側に当たって履けない」という痛い失敗も少なくなります。

タイヤホイール幅どのくらい大きく出来る?

 インチアップするとタイヤ幅ホイール幅(リム幅)を大きくせざる負えない場合が多くなります。
 インチを上げるとホイールのリム幅、そしてそのホイールに装着可能なタイヤの太さも変わってくる。

 ただ、一概には言えませんが国産車の場合は、タイヤ幅1サイズアップ、ホイールリム幅1Jアップ以内なら、どの車種でもほぼ問題なく履く事が出来ると思います。
 タイヤ幅は、例えば205なら1サイズアップで215という感じです。リム幅はホイール表記を要確認。

 それ以上になると内部干渉やフェンダーに収まらない等も発生してきますから、ご自分でインチアップサイズを選ぶ際は無理して大きくしないのがおすすめです。

タイヤ2インチアップ時の外周が同じでタイヤ幅の違い

 写真は純正16インチから18インチにアップしたもの。外周は同じで、タイヤ幅が215から225になっています。

 幅の見た目は“ちょっと違うかな”程度ですが、運転してみると全然違う。
 乗り心地はタイトになり、コーナリングの踏ん張り(グリップ力)も格段に上がります。

 ちなみにこれは、インチアップせずタイヤ幅のみ1サイズ上げただけでも、やはり違います。乗り味はグンと締まる。

「サスペンションがフワフワして嫌」なんて時はタイヤ幅を1つ広くするだけで、バネを変えずに乗り味を調整することもできます。

 純正からタイヤ幅を1サイズアップするだけなら、純正サイズホイールにそのまま付け替えても、一般的な車種はまず問題ありません。

ホイールのオフセットも重要

 ホイールを選ぶ際にはオフセット(インセット)量も重要になってきます。

 タイヤを内側に入れるか、外側に出すか、このオフセット量で調整します。

ホイールオフセット(インセット・アウトセット)とは

(マイナスオフセットがタイヤを外に出す、プラスオフセットがタイヤを中に入れる。)

 ただ、1J程度のインチアップであれば純正ホイールのオフセットに合わせておけば問題ない場合が多いです。

 オフセットについてはこちらの記事もご覧ください。
⇒「激安アルミホイール通販で失敗しない方法!」記事こちら

 このようにインチアップでは、タイヤ幅、ホイール幅、オフセット量をそれぞれ調整しないといけません。ただ大きくするだけではまず問題が起こる。

 そこでまずは純正タイヤホイールサイズ時のタイヤハウス内の空きスペースを実際に測ってみるとイメージが浮かびやすいです。

 それでも、「実測に目一杯合わせる」のは失敗の元ですから、無難に選ぶなら、大きくするにしてもタイヤ幅1サイズアップ・ホイールリム幅1Jアップ程度に抑えるのがやはりおすすめ。

 主にホイールが限られてきますが、1インチ上げる変更ならタイヤ幅やホイール幅を変えずにインチアップする事も可能です。
 2インチ上げる場合はまずこれらすべての調整が関わってきます。

 ちなみに、フロントタイヤはハンドルを全開に切った状態でも干渉しないのが必須ですから、空きスペースを調べるときもハンドルを実際に切ってみましょう。

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インチダウンは基本おすすめ出来ません

 インチサイズを上げるのがインチアップですが、インチを小さくするインチダウンも時と場合によって可能です。

 ですが基本的にインチダウンはおすすめ出来ません。

 まあ、インチ変更は余分にお金を掛けてタイヤホイールを変えるのですから、わざわざインチダウンする人は少ないと思いますが、「もっと車高を下げたい」などの理由でやってしまう方もいます。

 でもこれは危険です。
 外径を許容範囲より小さくしても違法改造ですし、荷重指数(ロードインデックス)を純正指定より下げるのも車検に通りません

タイヤサイズの見方

(タイヤサイズ表記例)

 例えば上写真の場合、荷重指数は95。この荷重指数は“タイヤが支えられる負荷の大きさ”を表しています。

 そして何より、耐荷重能力不足でタイヤが耐えられず、突然のバーストなど大事故へと繋がります。

荷重指数はタイヤが負荷に耐えられる指標

 荷重指数(ロードインデックス)個々のタイヤが車重や走行時の負荷などにどこまで耐えられるかの指標です。
 車種が指定する純正タイヤ毎に決まっていますから、インチアップする際は、純正指定の荷重指数よりも下げないようにしましょう。

 ちなみに荷重指数は、タイヤ幅を純正サイズより狭くする場合にも関わってくるのでご注意を。

ぶっちゃけインチアップで乗り心地が嫌になる人多し

 インチアップは車のイメージを大きく変える、言ってみればお手軽カスタムと言えます。ですが、勢いでインチアップして後悔する方が多いのも事実。

 というのも、タイヤの偏平率を下げてタイヤ幅を広くすれば、ハンドルは重くなって乗り心地は硬めになり地面の段差をよりハッキリと伝えるようになりますから。
 さらにサスペンションも弄るとなれば、車高調のグレードやダウンサスなどでハンドリングやコンフォートさはガラッと変わります。多少お金を出してエアサスを組んだりすればまた変わってきますが。

 もちろん好みにもよりますが、大型ホイールを装着して車高を下げた車は確かに目に止まります。でもその車の乗り心地が良いかどうかは別もの。

 そこで大事なのは、自分が理想とする乗り心地と見た目の比重をどこに置くかです。

見た目も少し良くしたいけど乗り心地はあまり捨てたくない」という方は、インチアップも程々にしたり、とことん料金を出してでもエアサスや車高調に換装して乗り心地も加味するのが良いですし、「見た目命で乗り心地は後回し」という方は強気のカスタムも納得出来るでしょう。

 ただ私の経験上、「お金はそれほど出したくないけどちょっと弄りたい」という方が一般的にかなり多いですから、そういう方はバネは変えず1インチアップくらいで抑えるか、2インチアップにダウンサスやコンフォート系車高調程度が一番理想に近いように思います。

 中には「峠を最速でガチガチの足回りに」という方もいるでしょうし、人それぞれ。最終的に決めるのはご自分です。

インチアップを安くするなら通販

 インチアップを安く上げるなら圧倒的にタイヤ通販です。タイヤ・アルミホイール共に実店舗よりも通販の方が安いのは周知の事実だと思います。

ただし、通販で購入する場合は愛車にぴったり合わないとしても自己責任ですから、タイヤホイールのサイズ選びや、間違いがちなホイールのリム幅やインセット、タイヤの荷重指数などを慎重に選びましょう。

 ちなみに、通販タイヤで最大級の業者御用達「オートウェイ」は、タイヤホイールセット価格が激安で有名です。

オートウェイ輸入タイヤ通販

 日本メーカータイヤから輸入タイヤまで、今までの半額以下が当たり前なほど、激安タイヤが豊富に揃っており、私も常に仕入れていますので、品質と対応はお墨付きでおすすめ。

 オートウェイについての記事を詳しく書いていますので、よろしければご覧ください。

【オートウェイの評判と愛車のタイヤ選びのコツ】


【こんなに安いのに高品質!】

アジアンタイヤ履き替えと輸入タイヤ通販情報

⇒「アジアンタイヤどうなの?評判と評価!輸入タイヤ通販情報」記事こちら


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