スタッドレスタイヤを長持ちさせる仕舞い方と保存管理の手順

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スタッドレスタイヤを仕舞う時に大事な事

スタッドレスタイヤを仕舞う方法と保存管理の手順

 路面の積雪や凍結で活躍してくれたスタッドレスタイヤも、春になって暖かくなれば来年の冬までお役御免です。
 夏用ノーマルタイヤに履き替えて、保管場所に仕舞いますよね。

 この時、スタッドレスタイヤのメンテナンスしてますか?

 タイヤやホイールを長持ちさせるには、この仕舞い方と収納手順もすごく大切です。
「このスタッドレス、すぐにひび割れるな」とか「2年目でガクンと性能が低下した」なんて感じる原因は、もしかしたら保存方法のせいかもしれません。

 そんなスタッドレスタイヤを長持ちさせる基本的な管理方法をご紹介します。

「そんなの知ってるよ!」と思う内容かもしれませんが、タイヤの性能を最大限に発揮するために是非もう一度、再確認してもらえたらと思います。

スタッドレスタイヤを外したら先ず洗浄!

 これ、やった方が良いのは分かっていても、しない人も多いんじゃないでしょうか。

 タイヤを外したら洗浄は基本的な事。特にスタッドレスタイヤを洗わないのは大きな損になります。

 スタッドレスタイヤを使う環境は氷雪路面ですから、必ずと言っていいほど塩カル(塩ナト)と呼ばれる凍結防止剤(融雪剤)がこびり付いています。
 この塩カルはホイールのサビを加速させるというのは皆さんご存知でしょう。

 アルミホイールにも鉄砧(てっちん:鉄ホイール)にも塩カルは大敵です。

 でも外したタイヤが乾いていて見た目もそれほど汚れていないと、「洗わなくても良いか」なんて思ってしまいがち。

 塩カルって水(雪や氷)に溶けるとベタベタとした粘着質なんです。そして、跳ね上げた塩カル水はホイール全体にこびり付き、じわじわと金属を浸食していきます。
 履き替えて外した時は乾燥してサラサラしてるようでも、実はしっかりと残っているんですね。

冬用ホイールには塩カルがこびり付いてる

 これは長年タイヤ関係の仕事をしてると分かるのですが、毎年しっかり洗っているホイールと全く洗っていないホイールではサビによる劣化度合いの差が一目瞭然です。メンテナンスしてないホイールは、本当に数年以上早くサビでボロボロになってしまうんです。

 アルミホイールも高価な買い物です。しかも見た目の格好良さやオシャレにサビは厳禁ですよね。
 それを考えたら、車1台分(タイヤ4本)ほんの10分程度の洗浄をするかしないかで綺麗な状態を数年から長く維持できるのだから、やらない手はありません。

ホイール表面だけでなく裏(内側)も洗う

 ホイールを洗うのは表面の見えるところだけじゃなく、裏側(内側)の見えないところもしっかりと洗いましょう。
 どちらかと言えば裏側の方がサビの浸食は早いですし、ブレーキダストが多く残ってしまうものです。

 ちなみにこのブレーキダストも、ホイールを早く駄目にする原因。

 よく“鉄粉”と呼ばれるブレーキダストですが、ブレーキパッドとディスクローターが摩耗して削れたもので、鉄だけじゃないんですが金属粉が熱と酸化でホイール表面の塗装被膜に固着していきます。

 固着したブレーキダストは塗装を傷めますし、ダストが塗装面を覆うと塗装被膜の焼き付きが加速して黄ばみや茶色・黒色に変色してしまいます。
 変色したら被膜を削り落とすしかありませんから、サビから守る塗装の保護性能が低下、当然ホイールの劣化も進行します。

 本当は定期的にクリーニングした方が良いのですけど、そこまで手を掛けられないという方も多いでしょう。
 そこで、せめて履き替えるタイミングで一度綺麗に落としてあげるようにします。そのまま1年越しのブレーキダストは頑固ですからね。

 もちろん、年間で走る走行距離が多い車は出来る限りこまめに洗って上げる方が良いのは、言うまでもありません。

 ちなみにこれは、ノーマルタイヤとスタッドレスタイヤを履き替えない地域の方にも言える事。
 春と秋などのタイミングでホイール洗浄してあげるのがベストです。ずっとそのままだと気にしづらい分、意識的に行いたいところですね。

ホイール洗浄時にタイヤの状態も確認

 ホイール洗浄の際、タイヤ側面もサッと洗いながら、擦り傷裂傷ひび割れ等がないかタイヤの状態も確認しましょう。運転中では気付かないうちに、縁石や石でエグレている事もあります。

 ピンチカットのようなタイヤ面の異形な膨らみも、タイヤをさっと洗うことで発見しやすいです。
 ピンチカットはタイヤ内部の形状を維持するワイヤーが断裂した状態ですから、タイヤが支えられる耐荷重性能が著しく低下してバーストしやすくなっています。ピンチカットを見つけたら残念ですが交換です。

 特にタイヤ内側の側面は外してみないと見えません。次回装着して走行中に突然バーストする危険を回避することができますから、是非推奨しています。

 ちなみに、タイヤ面を洗う際は水洗いで充分。洗剤で洗う必要もありませんし、タイヤワックスは耐久性を低下させてしまう商品も多いです。

 タイヤには劣化防止剤が配合されており、走行でゴムが動く度に適度に滲み出て、ゴムの品やかな柔軟性を保つようになっています。
 この劣化防止剤は油性物質なのですが、洗剤でこれ洗い流してしまうのは良くないですし、タイヤワックスでも油性タイプのものは内部の劣化防止剤が流出しやすくなります。「ワックスを使うとひび割れが進行する」と言われるのもこのためです。

 タイヤのくすんだ色が嫌でどうしてもワックスを使いたい場合は、“水性タイプ”の商品を使いましょう。まあ、私は使わないのが一番だと思います。

ホイール塗装面にコーティングも効果的

 余力があればホイールにコーティング処理しましょう。

 勘違いされてる方もいますが、アルミホイールや鉄砧も金属がむき出しではなく、サビ腐食を抑えるために塗装処理されています。
 この塗装被膜を車のボディと同じようにコーティングするだけで塗料の劣化を防ぎ、綺麗な状態を長持ちさせるのに効果的です。

 もちろんワックスのような酸化しやすいものより、ガラス系コーティングがおすすめ。ボディ用と同じ商品で充分に効果を発揮してくれます。
 表面だけでなく内側面にも施行しましょう。

スタッドレス溝に食い込んだ小石を掃除

スタッドレスタイヤの溝に食い込んだ小石の掃除

 スタッドレスタイヤは構造上サマータイヤに比べて溝が細かくゴム質も柔らかいので、サイプ(氷上の水分を吸水する刻み)の隙間などに小石が挟まってしまいます。場合によっては想像以上に大きい石も。

 こういった石を噛んだ状態は、当該箇所のゴムを傷め変形させるだけでなく他車への飛び石パンクの要因となりますから、タイヤを外したこの機会にパターン溝をぐるっと一周確認して、マイナスドライバーなどで取り除くようにしましょう。

 そのまま来期まで放置しておくと、小石の形状にゴムの癖が付いてさらに取れづらくなりますし、性能面でも良い事はありません。
 言っても食い込んでる小石はそれほど多くありませんから、タイヤ1本数十秒くらいで終わります。

 この作業を習慣にすると、釘やガラス片が刺さっている危険な状況の早期発見にも繋がり、安全面でもおすすめです。
 翌年雪が降ってから初めてタイヤが使えないなんて分かっても困りますからね。

 洗浄や目視が終わったらメンテナンスの最後に、タイヤの外した位置と減り具合を覚えておきましょう。

溝に食い込んだ小石の掃除と溝の減り具合

 運転者の癖もありますが、前輪と後輪、左右輪でタイヤ溝の擦り減り方は変わります。
 そこで来年度の装着時には減りやすい箇所に減っていないタイヤを、減りにくい箇所に減っているタイヤという具合に前後ローテーションすると溝が均一に消費されますから、性能を長く維持できます。

 外したホイールに「右前」「左後」というふうに付箋テープを貼っておくと分かりやすく便利です。

保管場所は直射日光・雨・風の当たらないのが最善

 スタッドレスタイヤは保管場所もタイヤの性能を長持ちさせる上で非常に重要です。

スタッドレスタイヤの保管場所と紫外線とオゾン

 一番良いのは、直射日光や雨、風の当たらない屋内ガレージや物置。でも、そうもいかない環境もあるでしょう。

 そこで注意するポイントは“紫外線”と“オゾン”。これらをしっかり対策することで、タイヤの持ちは全然変わります。
 野外に置いて管理する場合は、以下の3点に注意します。

直射日光が当たらない建物北側に置く

 ゴム製品である自動車タイヤにとって、太陽の紫外線は酸化を早めてひび割れや硬化といった劣化現象を早めてしまいます。
 直射日光を避けて建物北側など日の当たらない日陰に置く事でゴムの劣化を抑える事ができます。

タイヤカバー(シート)を被せる

 タイヤカバーシートに包む事で、タイヤが濡れた状態を防ぐ事が出来ます。
 ゴムの劣化は紫外線の他に空気中のオゾンも大きく影響します。タイヤが濡れていると水分にオゾンが吸収されて酸化が促進してしまい、劣化が早まります。

 遮光性と防水性のあるタイヤカバーも今はホームセンターで安く購入できますから、「たかが濡れるくらい」と馬鹿にせず使うのがおすすめです。タイヤが1年でも長く保てば、それだけで断然儲けものですから。

パイプ棚等で地面より一段高く置く

 パイプ棚などを使い地面より一段高くしておく事で通気性が良くなり、タイヤが濡れた状態を減らす事ができます。
 地面と接するタイヤ面の汚れも気にしなくて済みますね。


スタッドレスタイヤの保存管理法まとめ

 スタッドレスタイヤを長持ちさせる正しい保存管理法について書いてきましたが、いかがでしたか。

 本当はこの他に、空気圧を半分ほどに下げて保管した方が良いなんて事もあるのですが、個人の方が履き替える場合は、空気を抜いてしまうと次回の充填に困るでしょうから避けました。
(※ちなみに空気圧を低くした場合は、立てて置くとホイールの重みもあってフラットスポット(設置面の平らな跡)が出来てしまうので平積みで保管しましょう。)

 昨今では、国産の半額から良質で安い輸入タイヤも流通しており、愛用するユーザーも増えていますが、それでも車のタイヤは高い買い物です。
 そんなタイヤに優しい収納手順を行えば、長持ちするだけでなくタイヤ性能を高い次元で維持できるのですから、安全性の面でも得られるメリットは高くなります。スタッドレスタイヤの性能は特にゴム品質に頼る部分が大きいですからね。

 ちょっとの手間を惜しまず、お財布に優しく快適なカーライフを送って頂ければと思います。

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