冬道と駆動方式

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冬道と4WD・FF・FR駆動方式の違い

 高性能スタッドレスタイヤを選ぶ前に、あなたの愛車の駆動方式は何ですか?

 自動車の駆動方式には四輪駆動(4WD)、前輪駆動(FF)、後輪駆動(FR、MR、RR)の3通りありますが、みなさんご存知のように冬道の氷雪路で機動力が一番高いのは四駆(四輪駆動)です。そしてその次に雪に強いのがFF、最後にFRです。
(日本車は現状FRがほとんどですのでFRで比較します)

 雪国にお住まいの方や雪道の経験が豊富な方にとっては周知の事実になっていますが、後輪駆動の車は雪道での運動性能が他に比べて劣ります。
 そのため雪の降らない地域と比べて雪国のFR所有率は少なくなり、その代わりに4WD率が増える傾向にあります。

 ただしこれは駆動力(発進・加速する能力)に関してで、制動力(止まる力)ではまた変わってきます。
 以下にそれぞれを詳しく解説していきます。

4WD(四輪駆動)の冬道で安定の走り

 積雪のある雪道や圧雪、アイスバーン上でも駆動力が一番高いのはやはり4WD(四輪駆動または全輪駆動)です。

 FR(後輪駆動)はともかくFF車(前輪駆動車)でもスタック(雪にハマって動けなくなる状態)するような場所も、4WD車なら面白いように普通に動いてしまいます。
 構造上、重さも増しますし、4つのタイヤすべてが駆動するので、FFやFRに比べて雪や氷とのグリップ力が格段にアップするのも当然ですね。

 ただ注意しなければいけない事は、4WDの駆動力(進む力)は他に比べて圧倒的に高いのですが、一転して止まる能力「制動力」は、どんな駆動方式でも4つのタイヤでブレーキを掛ける条件としては同じということです。
 もちろん、ABS(アンチロックブレーキシステム)やESC(横滑り防止装置)といった機能の有無や、車重と重量バランス、そしてここでスタッドレスタイヤの性能差も意味を成しますが、4輪すべてが止まろうとする能力は4WDもFFもFRも基本的にほぼ横並びなのです。

 そのため、雪国の冬期事故率は4WDがぐっと増えます。
 そのほとんどがスピードの出し過ぎですが、四駆は案外すんなり加速してしまうので、自分で速度を自制する気持ちが重要です。

 4WDは本来、雪道で一番使いやすい駆動方式なのですから、過信や無理な運転を避け、安全運転を心掛ける事で、最も安心度の高い愛車になります。

FF(前輪駆動)は冬道でも充分な走り

 日本車に多いFF(フロントエンジン・前輪駆動)は、駆動輪(前輪)にエンジンの重量が掛かることから氷雪上のグリップ性能も高く、また前輪で舵を取りと駆動力を担ってるので、空転しながらも進行方向を操作しながら進む事が出来るため、4WDと比べると駆動力や加速性能は劣ると言えども、雪国でも充分なほどの機動力があります。

 ただし、2輪で駆動力を担っているので安定した加速は4WDに遠く及ばず、また構造上で重量バランスがどうしてもフロントヘビー(前方荷重)の傾向になってしまうので、制動性能の面では若干劣るところがあります。
 といっても現行のFF車種は昔より重量配分も考えられており、FFに顕著なアンダーステア特性(カーブで曲がりきらず大きく膨らむ事)もかなり抑えられていますから、より運転のしやすさは向上しています。

 ちなみにこのアンダーステア(逆はオーバーステア)は現在の国産自動車の安全設計では必須となっており、4WDやFRでもグリップ走行において弱アンダーステアの傾向を持たせています。
 というのも、後輪駆動で顕著になるオーバーステア(スピンしやすい傾向)は安全走行において危険度が高いため、運転者が自分でスピードを抑制すれば回避しやすいアンダーステア傾向が、どんな駆動方式でも考慮されているのです。

 居住性があって燃費も良く、さらに車体価格も抑えられているFF車は、今でも雪国で人気です。

FR(後輪駆動)は上り坂が辛い

 後輪で車体を前に押し動かす後輪駆動の中でもFRの場合、フロントエンジンの重さとドライブシャフトやその他の動力を後方に伝える駆動部の重量が車体全体の重量バランスを良くし、さらに駆動輪(後輪)と舵を取るタイヤ(前輪)が分かれているため、乗り心地や走行安定性が高くなります。
 ただしこれは乾燥路面を基準にした話で、グリップ摩擦の少ない雪道や圧雪路では、後輪(駆動輪)に充分な荷重が掛かりづらく、タイヤが空転(スリップ)しやすくなります。そして一度空転し出すと車体後方を大きく振り、カウンター(尻を振る方向にハンドルを切る)を当てないと車の向きが90°、180°と簡単に回ってしまいます。

 そのため正直なところ氷雪路面でのFRは、どれだけ性能の良いスタッドレスタイヤを履いたとしても、4WDやFFより駆動力の限界値が低くなってしまいます。

 特にFR車はスポーツタイプや高級車に多いのですが、車重が軽く最低地上高が低いものはさらにフロントバンパーや車体下部で雪の抵抗を受けてしまい、簡単に“亀の子”状態になります。
 ただ、高級車セダンのように車重が増えて前後重量バランスが取れてくると、氷雪上のFRでも徐々に機動力が増します。

 とはいえやはりFRですから、いざという時のタイヤチェーン牽引ワイヤーを常備し、スコップやタオルといったスタック回避のためのアイテムもあると安心です。

 ちなみに、車体の重量安定感が高く4輪にバランス良く荷重が掛かりやすいため、制動性能においては逆に4WDやFFよりも良い傾向があります。
 そして、アクセルを噴かすとドリフトやスピンしやすい特性からスピードを出しづらいので、自然と安全運転になりやすい面もあります。

駆動方式まとめ

 各駆動方式の氷雪性能について説明しましたが、正直なところ、車を選ぶときに一番大切なのは「かっこいい」「おしゃれ」「楽しい」「高性能」など、自分が乗りたいものかどうかです。

 ただ、自分が選んだ車で事故を起こしてしまうのは誰も望みません。そのために、冬道で走る心構えとして覚えておきたい部分をピックアップしました。

 また、どんな車でもスタッドレスタイヤの性能はとても大切です。いくら出費を抑えたいからといって「安いけどスタッドレスだから大丈夫でしょ」なんて安易に選ばず、安価でも評判が高いタイヤを選びましょう。

 最後に面白い情報として、実際に氷雪路面でいろいろ試した事があるのですが、路面のツルツルなアイスバーンの急な坂道でも登ってしまうのは四駆の軽トラや軽量4WD、また積雪の多い急な坂道でもガンガン登るのはランクルなど重量級4WDなんですよ。
 アイスバーン坂道は傾斜10%強で、ブレーキを踏んでてもスーッと落ちてしまう状況でしたが、軽トラ四駆は4輪を空転させながらも登ってしまい、正直ビックリしました。。雪上は重い方がグイグイ登るけど、氷上は軽くてパワーがないと駄目なんですよね。

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