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ATR SPORTは人気のスポーツタイヤ
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走り屋やドリフト族に人気のスポーツ系輸入タイヤがインドネシア製「ATR SPORT(ATRスポーツ)」です。
メーカー名は「ATRラジアル」と言いますが、古くから“ATRスポーツ”と愛用者に呼ばれてきました。
激安輸入タイヤ・アジアンタイヤの中でもグリップ性能の高さに定評があり、車の回頭性の良さやハンドリングの素直さといった運動性能の評価が高いです。
また昨今では少なくなったV字型ブロックパターンを多く採用しており、サイドウォール形状の格好良さも相まって、“見せるタイヤ”としても人気があります。
タイヤショルダー部が角張ったスクウェアタイプという点も、見た目の良さだけでなくハイグリップ性能を高めています。
引っ張りタイヤでも定番のアジアンタイヤでしょう。
(275/30ZR20 ATR SPORT2で引っ張り気味にインチアップ)
「スポーツ車のタイヤを安くインチアップしたい」、「予算を抑えてスポーティーな走りを楽しみたい」なんて方に多く愛用されているアジアンタイヤです。
ATRラジアルには、スポーツタイヤの「ATR SPORT」「ATR SPORT2」「ATR-K Sport」「ATR SPORT 123S」、コンフォートタイヤ「PLATINUM HP」、スタンダードタイヤの「「ATR SPORT 122」、SUV用の「「Desert Hawk UHP」「Desert Hawk H/T」、商用車向けタイヤ「Econovan」「Multivan」、エコタイヤ「Economist ATR-K」(オートウェイプライベートブランド)、スタッドレスタイヤ「ATR SPORT WINTER 101」などがあります。
ATRラジアルってどんなブランド?
このメーカー「ATR RADIAL(エーティーアールラジアル)」は海外では見かけることがなく、ほぼ日本向けブランドとして展開してるようです。
確か「ATR SPORT」シリーズはもともと、インドネシアの世界的タイヤメーカー「MASA(PT Multistrada Arah Sarana TBK)」が世界で展開するスポーツ系ハイパフォーマンスタイヤブランド「Achilles Radial(アキレスラジアル)」の代表シリーズとして、日本で流通し始めたと記憶しています。
つまりアキレスタイヤとして売られていて、当時から商品名は「ATR SPORT(ATRスポーツ)」でした。
その後日本市場では“Achilles”の文字が消えて、「ATR RADIAL(エーティーアールラジアル)」と明記されるようになりました。
圧倒的に安くてグリップするATRを、“飛ばし屋”や“走り屋”がこぞって履いてましたから、ちゃんと日本向けに展開したって事だと思います。
だから私も、昔からの“ATRスポーツ”と呼んでしまうんですけども。
そうなんです。
このATRスポーツは日本に入ってきてからもう10年以上と、アジアンタイヤの中でも長く愛されてきたタイヤです。
インドネシア製タイヤと聞くと、あまりにも聞き慣れないために勘違いされやすいのですが、インドネシアと言えばタイヤの原料となる天然ゴムの生産量が世界有数なため、工場や研究所など世界各国のタイヤ技術が集まる傾向もあり、ATR SPORTタイヤにも大きく影響しているようです。
また、MASAグループでは他にもタイのスポーツ系タイヤブランド「PINSO(ピンソ)」の製造や、コンフォートタイヤ系の「CORSA(コルサ)」ブランドを日本展開しており、これらも激安タイヤとして評価が高いタイヤです。
これらを束ねるMASAは、1991年の設立からイタリアのピレリやドイツのコンチネンタルなど世界的メーカーとの技術提携を積極的に行っており、世界5大大陸すべてに流通するほど安定した評価があります。
ちなみに2012年にはインドネシアで初めてのフェラーリF430公式タイヤに、Achillesブランドが採用!
その他にもHONDA、SUZUKI、DAIHATSUと言った日本車メーカーにも認められ、海外販売車両の新車装着タイヤに採用されていました。
ATRラジアルが生産終了に!
2019年4月に、世界最大級のMICHELIN(ミシュラン)グループに仲間入りしました。
そのため今後はミシュランタイヤの高い技術力も吸収しつつ、より頭角を現していくかと思われましたが、この経営体制の変革により、なんと「ATRラジアル」ブランドの生産が終了となってしまいました。
ちなみに同じく「PINSO」と「CORSA」も生産終了とのこと。
市場に残っている在庫のみが流通することとなります。
安くて高性能なアジアンタイヤを探してる方は以下の記事もご覧ください!
【激安夏タイヤ性能比較!】
⇒「人気輸入タイヤ性能比較ランキング!」記事こちら
ちなみにこの「ATR RADIAL」ブランドは2016年から、フランスの世界的なサッカークラブチーム「パリ・サンジェルマンFC」のオフィシャルスポンサーとなっています。
さらに「ACHILLES CORSA」としても、これまた有名なイングランドのサッカープレミアリーグ「マンチェスター・ユナイテッド」のオフィシャルパートナーにもなっており、国際的にもかなり認知度が高いタイヤブランドです。
そのMASAのメインブランド「アキレスタイヤ」は、フラグシップのポジションにあります。
ATRスポーツはグリップ性能が高評価
ATRスポーツはユーザーの口コミでもやはり、グリップ力に伴うコントロール性の高さが軒並み評価されています。
国産スポーツタイヤと比べて半額以下の圧倒的な安さとは裏腹に、急なコーナリングでもしっかりと路面に食い付き、思い通りに車体の向きを変えていくグリップ性能には感動すら覚えます。
その代わり、スポーティータイヤ特有の硬めの乗り心地や、静粛性がイマイチとの声もあります。
確かに静粛性は高くありませんが、私の使用感ではスポーツタイヤと考えればロードノイズもそれほど気にならず、それ以上のコストパフォーマンスの良さが実感できます。
ただし運動性能重視より「乗り心地の良いタイヤが欲しい」「静粛性の良さは必須」という方は、他のアジアンタイヤを選ぶのが無難でしょう。
「溝の減りが早い」などの声もありますが、他の輸入タイヤと比べても全く遜色ありません。
頭に“急”の付くようなピーキーな運転は別として、通常の公道使用では平均的な国産タイヤの寿命と比べても大差はなく、目安として年間走行距離が1万キロ未満なら3〜4年は全く問題なく使えると思って大丈夫です。
安い輸入タイヤの中でもATRは、晴天はもちろん雨のウェット走行でも安心度の高い性能ポテンシャルを持っていると言えます。
実は私が激安インドネシア製の実力の高さを感じたのも、この「ATR SPORT」でした。
ATRラジアルの売れ筋タイヤは?
ATRラジアルの売れ筋銘柄こちら。
ATR SPORT
対応サイズ:15〜20インチ
今も人気が高いロングセラーの旧フラッグシップタイヤ「ATR SPORT」。
圧倒的な安さと走行性能の高さが魅力。
「ATRラジアルでおすすめは?」と言えばコレと答える方が未だ多いです。
ATR SPORT 2
対応サイズ:15〜22インチ
ニューフラッグシップタイヤとして登場した「ATR SPORT2」。
ATR SPORTの後継として、静粛性、ウェット性能、ハンドリング性能を改善。
21インチ以上はこちらのシリーズ。
エコノミストATR-K
対応サイズ:14〜18インチ
ATRラジアルが製造する大手タイヤ通販AUTOWAYのプライベートブランド。
コストパフォーマンス重視のロングライフ設計ながら、ウェット性能やグリップ性能といった基本性能をしっかり備えたタイヤです。
日本のタイヤ市場を知り尽くしたオートウェイ監修ならではの、“安心して履ける激安タイヤ”という印象。
「ATR SPORT」「ATR SPORT2」はスポーツ系プレミアムタイヤで公道走行を前提として、市街地走行も軽快です。
ただしスポーツタイヤですから、静粛性というよりハンドリング性能やグリップ性能に重点を置いています。改良した「ATR SPORT2」の静粛性にも、過度の期待は禁物。
ちなみにATRシリーズのうち「ATR-K Sport」「ATR SPORT 123S」は、サーキット走行をも想定したハイパフォーマンスタイヤで、安いタイヤでも運転する楽しさを求める方におすすめです。
サマータイヤはこの他、ウェット路面走行でのハイドロプレーニング現象を低減した高速安定性重視のスタンダードタイヤ「ATR SPORT 122」の他、市街地走行を重視した「PLATINUM HP」、転がり抵抗を抑えて経済性・耐久性を高めた人気急上昇中のエコタイヤ「Economist ATR-K」があります。
この「ATR SPORT 122」や「Economist ATR-K(エコノミスト)」はコンフォート性も加味したタイヤですから、ATRラジアルでも乗り心地重視で選ぶならこちらを選びましょう。
エコノミストATR-Kの性能は?
近年人気の高い「エコノミストATR-K」は、タイヤ通販大手オートウェイのプライベートブランド(PB)です。
ラベルを見ても分かるように、製造はATRスポーツが行なっていますが、ブロックパターンなど設計においてもオートウェイが参画して、日本の軽自動車に向けて作られたタイヤとのこと。
“基本性能をしっかり持たせつつ、転がり抵抗を抑えて耐久性を高めたロングライフ設計”と公式ページに謳われているように、エコタイヤとしてコストパフォーマンスは抜群。
そして実際に乗ってみた印象ではそれらに加えて、ATRスポーツが得意とするグリップ性能や制動性能もちゃんとあるんですね。
唯一やはりこの「エコノミストATR-K」も運動性能に比重を置いた感があり、静粛性は高くありません。静粛性を求める方、神経質な方にはうるさく感じると思います。
私的には一般道では気にならない走行音レベル、高速道路の荒れた舗装を走ると、少し気になるかなという感想です。
「とにかく安くて安全に乗れるタイヤが欲しい!」なんて方にとって、「国産を買うのが馬鹿馬鹿しい」と言わせる実力を持ったタイヤでしょう。
輸入タイヤ通販相場
⇒ATRスポーツタイヤ価格一覧こちら
ATRスポーツを実際に装着した詳細レビュー記事もあるので、よろしければご覧ください。
実際に試乗したインプレ記事!
ATRスポーツ WINTER 101スタッドレスの評判
ATRスポーツのスタッドレスタイヤ「WINTER 101(ウィンターイチマルイチ)」は、驚くほどの低価格ながら積雪路やウェット路面での性能、高速安定性など評価が高いブランドです。
しかしながら実際のインプレでは、スタッドレスタイヤのゴム質は低温化での品やかさや柔軟な耐久性において少し品質が落ちる印象です。速度記号V、T、Hといった高速仕様の通り、高速走行時の走行安定性は素晴らしいのですが、その分ゴムが硬いとも言えます。
そのため、アイスバーンや圧雪路面での制動性能の弱さや耐摩耗性の低さが感じられます。
おすすめ用途としては、雪のほとんど降らない都市部で念のためスタッドレスタイヤを履く場合や、年に数回くらいスキー場へ行く程度でスタッドレスを安く欲しい方などに良いかもしれません。
ほぼ毎日雪の降る(舞う)雪国、常に雪や氷の上を走るような使用環境では、速度記号「Q」指定のNANKANG「AW-1」や「ESSN-1」、NEXEN「WINGUARD ICE」が、氷雪路に特化した輸入スタッドレスタイヤとしておすすめです。
ちなみに、高性能な輸入スタッドレスタイヤを探している方は、こちらの記事も是非ご覧ください。
⇒「おすすめスタッドレスタイヤは?評価と選び方」記事こちら
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