- HOME > アルミホイールの選び方 > 社外アルミホイールに純正車載レンチ工具が使えない!?ホイールを買った時の注意点
純正車載レンチが使えない!社外アルミ購入の失敗あるある
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車のドレスアップで定番と言えば新しい社外アルミホイールへの交換です。
でも、純正ホイールから社外アルミに変更すると、付属していくつか用意しなければならないものが出てきます。
一つ目は、“ナット”。
トヨタ、日産、HONDA、三菱といった自動車メーカーは、純正ホイールにそれぞれ独特な形状(平面座)の純正ナットを採用していますから、社外アルミには通常使えません。そのため、購入したホイールのナットホール径(ボルトの穴)とピッチ(ボルトネジ山の間隔)等に合わせてナットを新しく揃える必要があります。
大抵の社外アルミホイールは一般的な60°テーパーナットに対応しています。
(稀にホイールメーカー独自の専用ナットでないと装着できないホイールもあります。)
この時、ナットサイズやホイールのナットホール(穴)の大きさによって、純正車載工具のレンチが使えなくなる場合が多々あります。
「えっ、純正ナットと社外品は同じ19HEX(19mm)サイズだけど」
なんて思う方もいるかもしれませんが、社外ホイールのナットホールが小さ過ぎて純正レンチの頭が穴に入らないなんて事、よくあるんです。
そこでここでは、社外アルミ購入時の注意点や落とし穴について書いています。
(※国産車メインで説明しますので、海外車はこの限りではりません。)
ナットに合わせた薄肉レンチが良い
国産車の純正ナットサイズは基本21HEX(21mm)か19HEX(19mm)です。なので社外アルミホイールにも21HEXや19HEXのテーパーナットを使う場合がほとんどです。(17HEXもあるが極少数なのでここでは割愛します)
もちろん社外アルミのナットホール径に合わせてナットの大きさを選ぶので、純正が21HEXだからと言って社外も21HEXでなければいけない訳ではありません。
ただ21から19に変えた場合は車載工具の純正レンチサイズも合わなくなるので、19mmナットに使えるクロスレンチやラチェット(ソケット)が必要です。
また昨今のアルミホイールはデザイン性を高めるため、ナットホールを小さくする傾向にあるので、純正と同じレンチサイズのナットが使えても、純正車載レンチの頭が肉厚だと穴に干渉してナットを回せない事がよくあります。
この場合も薄肉タイプの新しいクロスレンチやラチェットが必要になります。
ちなみに、購入した社外ホイールの現物を実際に見ても合うナットサイズが分からない場合は、ピッチ(ネジ山間隔)だけ合わせて小さい19HEXを選ぶのが無難です。
19HEXなら、21にも19にも対応できますから。
各種ナットについて詳しくは以下のページで書いてますので、ご参考ください。
⇒「ホイールナット(ロックナット)の種類と選び方」記事こちら
ホイールを脱着できる車載工具は必須
前述のようにアルミホイールを新調すると、純正車載工具が使えなくなる事が多々あります。その場合は、新しくしたホイールを確実に脱着できるクロスレンチやラチェット等の工具を車に搭載しておくようにしましょう。
「なぜ?」と思ったら考えてみましょう。
もし、タイヤがバースト(パンク)して、スペアタイヤに付け替える時、ナットを回せなかったらどうしますか?
JAFを呼ぼうと思っても、携帯の電波が届かない山奥だったら。。
これ、ホイールを純正から変えた人に意外と多い落とし穴。
特に、購入したタイヤホイール店で組み替えはもちろん履き替えまで全部任せた方などは、自分で作業してないので詳細が分からず、純正車載工具が使えない状態になりがちです。
確かに女性など自分で交換が難しい事もあるかもですが、自分の車に道具が揃っていれば、同乗している友人や家族が代わりに作業できるかもしれませんし、偶然通りがかった人にタイヤ交換の助けを求めることだって出来るかもしれません。
しかもクロスレンチやラチェットなどは、薄肉タイプでもホームセンターで1000円前後から買える比較的安価な工具ですから、意地を張って拒否するほど大層なものではありません。
ぜひ揃えておくのがおすすめです。
ちなみに、純正レンチをそのまま使える変換アダプターソケットもあります。
車載工具は収納スペースが限られますが、アダプターソケットタイプなら場所を取らず値段も安く、純正21mmレンチで肉薄タイプ19mmを回せたりします。
KYO-EI 2面幅変換アダプター 内19HEX/外21HEX φ28 A-13W/協永産業 キョーエイ KYOEI
純正ナットはテンパータイヤ(スペアタイヤ)用に取って置く
社外ホイールに換えてナットも新しく購入すると、今まで使っていた純正ナットを処分してしまう人が多いですが、ここでも注意が必要です。
あなたの車にはテンパータイヤ(もしくはスペアタイヤ)が装備されていますか?
もしテンパータイヤが搭載されている車種だったら、純正ナットをタイヤ一つ分残しておく必要があります。というのもテンパータイヤは通常、純正ナットに対応したホイールが使われています。
またクロカンSUV車などに多いスペアタイヤだったとしても、社外ホイールを購入する際、タイヤとホイールを5つ全部変える人も少ないでしょう。
もしスペアタイヤはそのまま純正ホイールを残す場合、やはり一輪分の純正ナットは必要です。
純正ナットを4穴なら4つ、5穴なら5つ残して、車に搭載しておきましょう。もちろん純正レンチも。
いつ何時、タイヤがパンクしてしまうか分かりませんから。
テンパータイヤとスペアタイヤの違い
意外と勘違いされてる方が多い「テンパータイヤ」と「スペアタイヤ」。どちらかというとスペアタイヤの呼び名の方がよく聞くかもしれません。
実はスペアタイヤとは、クロカンSUV車の車体背面に取り付けられてるタイヤのような実際に使用してるタイヤサイズとまったく同じものを指します。
そしてテンパータイヤは、トランク最下部などに収納されてる特殊な形状のタイヤのことを指します。
なので一般的にテンパータイヤ搭載車の方が多いんですよ。
ちなみに、最近の新しい新車にはテンパータイヤを装備していない車種が増えています。
これは応急用タイヤの代用としてタイヤパンク修理キットが搭載されているからです。
こういった車種はこの限りではありません。
スタッドレスタイヤは純正ホイール?
意外と忘れてしまいがちなのが、スタッドレスタイヤ用のナットです。スノータイヤには純正ホイールを使ってますか?
1年を通して夏用ノーマルタイヤと冬用スタッドレスを交互に履き替える地域の方は、もしかしたら同じ純正ナットを使い回してるかもしれません。
新品の平面座純正ナットは汎用テーパーナットに比べて3倍ほど値段が高いですから、間違って捨ててしまうと思わぬ出費になります。
社外アルミホイールと車載工具まとめ
社外アルミと車載工具について書いてみましたが、いかがでしたか。
アルミホイールを新しく新調すると車載レンチが使えない状況は、案外多くあります。
毎回自分でタイヤを履き替える方はホイール脱着時に気付くので、いざという時も安心ですが、タイヤの履き替え等すべて業者に任せてる方は、この機会に確認しておくと良いかもしれません。
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