エアコンの外気温表示機能は路面凍結の目安に使え!
昨今の自動車にほぼ標準装備されつつある素晴らしい機能が、エアコンの外気温表示です。
「あ〜、そんなのあったな」くらいに思ってる方も多いかもしれませんが、この外気温表示が、冬の雪道を走る際にとても便利な機能になるんですよ。
ここまで説明すると、もうお分かりかもしれません。
この外気温表示を目安に、路面の凍結具合を予測すると、雪国の道をより安全に走行する事が出来ます。
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外気温表示が3度以下になったら注意
水が凍るのは0度以下になったらですよね。でも雪道を走っていると、一見しただけでは“ツルツルに凍ってる”のか“べちゃべちゃのシャーベット雪”なのか、はたまた濡れてるだけかアイスバーンかなど、路面状況が分かりにくいものです。
そこでエアコンの外気温表示を目安に凍結具合を予測します。
ちなみに、パネル表示温度が3度以下になったら、濡れた道路や橋の上など危険箇所が凍結しているかもと思いましょう。
というのも、この外気温表示は車体のどこかに付けられているので、車内温度の影響で純粋な外気温より若干高めに表示されてしまう場合が多いからです。車種によって計測精度が変わるので一概に断言は出来ませんが。
もちろん、車が新しくなるたびに年々精度が良くなっていますから、本当に便利な機能です。使っていない人は、本気で勿体ないですよ!
あえてこんな話をしていますが、これ雪国に住む住民にとってはけっこう当たり前の事。
圧雪アイスバーンやブラックバーンなど、スタッドレスタイヤの性能を完全に無にするような恐怖の滑りを経験した人間なら、この外気温表示がどれだけ救いの目安になるかが分かるものです。
外気温0度前後は超要注意!
ちなみに、外気温がマイナス5度〜プラス1度くらいが一番危険で、それ以上に冷え込むと今度は逆に、滑りやすさが軽減していきます。
これは、氷の上を滑る原理がよく分かっていると、すぐに納得できるかもしれません。
氷の上でよく滑るのは、氷とタイヤ接地面の間に薄い水の膜ができるからです。だからスタッドレスタイヤのトレッド面には、“サイプ”と呼ばれる波模様の細かい刻みが入っており、刻みが水を吸水して氷上グリップ力を高めるようになっています。
でもこれがマイナス5度以上に極端に冷え込んでくると、水の膜が出来にくくなってきます。表面の溶けた水もすぐに凍っちゃうんですね。そうなるとバッキバキに凍ってる上を走るから、サイプ(波模様)の吸水機能も関係なく、グリップ力が得られやすくなります。
氷の上が水気でテカテカしたミラーバーンの制動距離は、極寒のアイスバーンの軽く2倍以上と考えておきましょう。
まあそうは言っても、昼間に溶けて夜凍ったような平らな氷上路面だと、極寒になっても滑る事は滑りますけどね。
そんな路面の凍結状況を予測する上で、エアコンの外気温表示は本当に役立つ機能だと覚えてきましょう。
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