車後退時のバックモニター使用で注意すること

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車のバックモニター正しく使っていますか?

 自動車の新しい装備の中でも、私が素晴らしいと思う機能の一つが「バックモニター」です。
 特にミニバンやSUVなど車高の高い大型車には、是非欲しい機能です。

車のバックモニターと目視確認

 昨今の新車にはバックモニターが標準装備される車種も増えていますし、これからますます正しい使用法が望まれます。

「正しい使い方って、バックする時モニター映像を見るだけでしょ」

 確かにそうです。
 でも、モニター装着車であっても後退時に事故を起こす人が絶えないのはなぜでしょう。

 そこで、バックモニター装着車の後退時の安全運転法について考えてみます。

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後退事故の多くは動き始め

 自動車後退時の事故は、その多くが動き始めで起こってるって、ご存知でしたか?
 自宅の車庫やコンビニ、スーパーの駐車場で、停車していた状態から後ろに動く時や駐車スペースにバックで入れる時、その動き始めの事故が最も多いんです。

 皆さんが教習所で免許を取得する時、停車状態から発進する際にドアミラー(サイドミラー)からバックミラー(ルームミラー)、後方の目視確認など、多くの確認項目があったと思います。発進時の安全確認動作は、かなり厳しくチェックされたはず。

 これも、車が発進する動作には危険が多く、そして運転者の慣れや気の弛みによってミスを犯しやすい場面だからです。
 さらにバックで発進となれば死角も多く前進発進よりも危険度が高いのは、日々運転してる方なら身に沁みて分かるでしょう。

 で、バックモニターの話に戻りますが、あなたは「R(バックギア)」に入れて車を動かす前に、モニター映像で後方をしっかり確認していますか?

 細部までよく思い出して下さい。
 もしかしたら、少し動き始めてから思い出したようにモニターを確認していませんか?

 そうなんです。周囲と後方をぐるっと目視をしたらすぐに動き出してしまう人、けっこう多いんです。
(かく言う私も思わずやってしまいそうになるんですが。。)

 皆さんもお分かりのように、これ実は、バックモニター搭載車が登場する以前は、上記の動作で正解でした。でもそれだと後方下部の死角は確実に確認できません。

 ちなみに昔のワンボックスやミニバンには皆、後方下部を確認するためにリアアンダーミラーが付いていましたよね。今でもときどき見掛けると思います。

リアアンダーミラーで後方下部の目視

 ワンボックスやミニバンだけでなく、今ではセダンやハッチバックなどどんな車種にも装着されているバックモニターですが、もともとはリアアンダーミラーの代わりに登場した装備です。

 そしてさらに昔、リアアンダーミラーが誕生し装着された理由は、背の高いハイトな車種は後方下部の死角が大きく事故が多発した事から装備されるようになったものなんです。

 つまり、後方下部の死角を確認せず後退するのがどれだけ危険かは、時代の流れが証明してる訳です。

 せっかくバックモニターが装着された車でも、モニター映像を確認せず車を動かし始めてしまえば、いくら運転席から360度周囲を確実に目視しても、死角で事故が起こってしまうのは当然かもしれません。

 この事故を防ぐ正しい手段は一つ。

 バックギアに入れて周囲を目視したら、ブレーキペダルを離す前にモニターを確認する事です。
 モニターを確認するほんの1〜2秒がバック走行時の事故率を圧倒的に少なくするなら、やらない手はありません。

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近未来はドアミラーが無くなってモニター映像に

 今回はバックモニターの使用法について書いてきましたが、近未来はドアミラーやルームミラーが無くなり、すべてモニター映像で代用する時代が来ます。

 リアアンダーミラーがバックモニターに変化したように、自動車に装備されるミラー(鏡部品)がすべてカメラとモニター映像に取って代わろうとしています。

 これは2015年の国連自動車基準調和世界フォーラム(WP29)にて、自動車ミラーに関する国際基準がカメラとモニターで代用できるという世界的な合意を受けて、日本の国土交通省でも2016年6月に自動車の保安基準を改定したからです。

 とは言っても、現状のミラーによる物理的目視レベルと同等以上のカメラ性能やモニター解像度、耐久性などなど、安全基準をクリアするための課題は多く、ミラーレス車が実際に公道を走る時代は、まだ数年から先になるでしょうけど。

 なんか、何十年も当たり前の装備として存在していたドアミラーが無くなると言われても、ミラーレスな自動車デザインなんて間抜けた印象というか、いまいちピンと来ないですよね。

 ですがドアミラーが無くなる事で、走行時の空気抵抗を減らして燃費の改善風切り音の低減、原始的なミラーより広範囲が確認できる、暗視カメラ(ナイトビジョン)の技術で夜間時の視認性向上など、さまざまなメリットや拡張性があるのも確かです。

 ただ、せっかく便利で素晴らしい技術が導入されても今回のバックモニターのように、それを使う運転者が安全を怠れば何の意味もありません。

 私たちユーザーとしては、新しい技術の装備された車に乗る際はその都度、その新技術の安全で正しい使い方を身に付けていきたいところです。

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