- HOME > 人気輸入タイヤの評価 > Continentalタイヤの口コミ > コンチネンタルタイヤスタッドレスContiVikingContactの効き目と雪道性能をインプレ!
Continentalスタッドレスの効き目・雪道性能は?
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輸入スタッドレスタイヤの中でもミシュランやピレリと並んで知名度の高い欧州タイヤメーカー「Continentalコンチネンタルタイヤ」。
その最新スタッドレス「ContiVikingContact 6」を様々な氷雪上はもちろん、ドライ・ウェット路面でも実際に走行して総合インプレッションしました。
日本ではコンチネンタルブランドを知らない人も居ますが、欧米では知らない人がいないほど有名な老舗タイヤメーカーです。
実はヨーロッパの乗用車と小型トラック用タイヤの市場シェアは第1位、世界販売シェアでもブリヂストン、ミシュラン、グッドイヤーに次ぐ第4位の巨大企業(2019年1月現在)。
メルセデスベンツやポルシェ、アウディ、BMWといったそうそうたる高級車の、標準タイヤ(新車装着タイヤ)にも採用される信頼度の高さがあります。
コンチネンタルContiVikingContactは、豪雪地の多いヨーロッパでも定番のスタッドレスタイヤ。
今回レビューしたのは215/65R16 102T、大型ミニバンの日産エルグランドE51に装着したレビューです。
※INSIDE・OUTSIDE指定有り、回転方向指定なし。
※今回サイズはXL(エクストラロード)指定なので、指定空気圧より20kPa(旧表示:0.2kg/cm2)ほど上げています。
コンチネンタルスタッドレスの新技術DTTテクノロジー
ContiVikingContact6に採用された新技術DTTテクノロジーは、路面と接地するタイヤトレッド面を3ブロックに分けて、スノー・アイス・ドライの異なる路面環境に対応してくれます。
(画像右から雪道、アイスバーン、乾燥路面に対応するドレッドパターン)
写真をよく見ると、右側ブロックから中央までのサイプ形状(波型の細い溝)と、左側ブロックのサイプ形状に差異があります。
これも乾燥路で剛性を高めるブロック列と、氷上で吸水性を高めるブロック列の違いだとか。
実物を見れば接合面のバリや歪みのない綺麗さで、タイヤの作りや品質が見えてくるものですが、このContiVikingContact6も細部の作りまで綿密に計算された精巧さに、ある種の感動すら覚えます。
とはいえ重要なのは、実際の走行性能。次項インプレッションに続きます。
コンチネンタルスタッドレスは雪道・アイスバーンに性能発揮
実際に試乗してみると分かりますが、コンチネンタルスタッドレスタイヤは柔らかめ。
他社ヨーロッパ製スタッドレスと同じようにContiVikingContact6も速度記号T指定で高速走行にも対応していますが、そんな中でも乗り心地よくコンフォートなタイヤでした。
氷雪道路では得てして、雪の轍(わだち)やチェーン走行跡など凸凹とした路面状況が多いですが、ContiVikingContactは衝撃をいなして快適な乗り心地を作ってくれます。
とはいえ剛性がないわけではなく、重量級のエルグランドをしっかり支えてコーナリングの安定感も高く、ハンドル応答性が十分にあります。
ただフワフワしてるだけのチープな感覚とは別もの。
これもDTTテクノロジーのドライ路面向けブロック列が、効果を発揮してるようです。
で、雪道やアイスバーンのグリップ力・制動性能はどうかというと、どんな氷雪状でも合格点以上の走破性があります。
スタッドレスタイヤとして分かりやすく不安がない。
(積雪のある雪道でもグイグイ進む。)
15cm程度の積雪はもう問題なくグリップします。
圧雪道ではコーナリングもブレーキングもトップレベル。
(アイスバーン路面の制動性能)
(ほぼブラックバーン状態の路面走行)
氷上路面(アイスバーン)では国産トップレベルのヨコハマやブリヂストンにあと一歩という印象ですが、しっかり食いつく確かな感触があり、十分な合格点。
「発進する」「止まる」の基本動作も無難にこなしてくれます。
(シャーベット状のベチャ雪路面)
(パウダースノーのさらさらした圧雪)
本当にどんな氷上・雪上環境であっても、大きな欠点もなく走破しちゃう安心感は大きいです。
ContiVikingContactのドライ・ウェット性能
やはり乾燥路面での走行性能は、国産スタッドレスより勝る印象。
特にドイツを中心に伸びるアウトバーン(日本で言う高速道路)では速度無制限区域もあり、そんな使用環境でこのContiVikingContact6は時速190km(速度記号T)まで対応したスタッドレスですから、日本の高速でも全く不安はありません。
もちろんこれは“スタッドレスタイヤの中で”であって、サマータイヤと比べるものじゃありません。
ただ何も知らずに運転すれば、夏用と勘違いする方もいるはず。
この辺りはもう想定する使用環境の違いではあるんですが、雪国と言えど雪のない道路を走る地域も多い昨今の日本の雪事情を考えても、喜ぶユーザーは多いでしょう。
静粛性は特出して良いわけではありませんが、許容範囲以上と言えるレベル。
また面白いのが、高速道路など高速走行になるほど静かさが際立つ印象なんですね。
この辺りも、想定する速度域の速い欧州ブランドならではの技術だと、国産タイヤに無い感動があります。
昨今の上位ブランドでは定番となりつつあるパターンノイズ低減の不均一なブロック配列も取り入れられています。
(各ブロック幅を微妙に変えてパターンノイズ低減。ブロックによってサイプ本数が違う。)
間違い探しのようですが、、よく見るとブロック幅やサイプ本数が違っています。しかも規則性はなく本当にバラバラ。
そのためシャーッという耳障りなノイズではなく、路面のデコボコを拾ったフォーッといった音で、新しく舗装された道路ではかなり静かです。
遮音性の高い車種なら、騒音を感じにくいでしょう。
2年使用した追記:耐久性も合格点以上
(2年(2シーズン)したトレッド面(溝)の状況を撮影)
冬を2シーズン使用したので、ContiVikingContact6の耐久性ををレビュー。
このスタッドレス、国産スタッドレスよりかなり持ちが良いです。
車重が2トンを超えるエルグランドは、2年も履くと溝はけっこう削れちゃうんですが、もう1シーズンいけそうです。
国産と比べてもゴム質が硬い印象は全く無いんですが、やはり速度記号T(190km/hまで対応)の設計からしても、耐摩耗性は高めですね。
長持ちするほどリーズナブルさは増しますから、素直に嬉しい点です。
ContiVikingContact6は高い次元でバランスが良いタイヤ
様々な路面状況で実際に走ってみて、ContiVikingContact6は高い次元で性能バランスが良いタイヤでした。
雪道から氷上まで安心して走れるのはもちろん、雪のない乾燥路や濡れた路面にいたっては国産タイヤ含めてもトップクラスの走りが可能です。
ContiVikingContact6は、雪道の経験が少ない方でも安心して選べるタイヤの一つとしておすすめ出来ます。
あとは予算との相談といったところでしょう。
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