- HOME > 自動車タイヤの選び方 > そのタイヤ本当に大丈夫?安いタイヤと高いタイヤの違いは?
その安いタイヤ、本当に大丈夫?
「その安いタイヤ、本当に大丈夫なの?」
これ、タイヤを選ぶお客さんによく言われる言葉です。
確かにタイヤは“動く”、“止まる”という車の動きを制御する上で、大きく関係するパーツです。
なにせ、路面と車体を繋ぐ唯一の存在ですから。
ですから、あまりに安いタイヤ価格だと心配になるのも無理はありませんよね。
そこでここでは安いタイヤと高いタイヤの違いやそのカラクリ、そして国産と輸入アジア製などタイヤメーカーについても書いています。
まあ、こう言った話では得てして大企業の圧力やらお金が影響するもので、有名な専門家の評価でもあえて触れない部分があったりすることも珍しくありません。
でも私は大物でも何でもありませんから、まがいなりにも自動車業界の端くれとして恥ずかしくないよう、嘘偽りなくお伝えしちゃいます。
安いタイヤ高いタイヤの理由は色々
まず、「安いタイヤ」「高いタイヤ」と一口に言っても、その理由は色々あります。
とりあえず、その理由を挙げてみるとこんな感じ。
- ・アジアンタイヤと日本メーカータイヤ
- ・新品でも型落ち・年落ちは安い
- ・実店舗価格と通販価格の違い
「これはどういうこと?」って人のために、それぞれ以下に解説していきます。
アジアンタイヤと日本メーカータイヤ
真っ先に思い浮かぶのが、このアジアンタイヤを筆頭とした激安輸入タイヤと、皆さんご存知の日本タイヤメーカーの商品の価格差。
“安いタイヤ”と聞くと、アジアンタイヤをイメージする人も多いですよね。
確かに最も安いタイヤを探せば、まず間違いなく中国製やインドネシア製です。
その値段の違いは国産タイヤの価格の半額以下から4分の1クラスのブランドだってあります。
「国産1本分の料金でタイヤ4本揃う」というのも、冗談ではありませんから。
(ドバイメーカーで中国生産なんて激安アジアンタイヤもあります)
この価格差の原因はやはり、製造に掛かる人件費とブランド価格でしょう。
10数年前と比べると徐々に差は埋まりつつありますが、依然としてアジア諸国の人件費の安さは価格に大きく反映します。物価の違いだって大きいですからね。
もちろん国産ブランドは、最新鋭の技術や工程の手間暇を掛けて製造してるのだから、高価になって当たり前なのですけど、物理的に掛かるコストの中で人件費はやはり大きな部分を占めます。
次に、ブランド価格。
ブランド価格と表現しましたが、要は日本国内のタイヤ相場が極端に下がらないように、ある程度の価格設定があります。
日本メーカー同士で激しい価格競争が起これば、共倒れの危険もありますから。
実は日本メーカーだって人件費の安いアジア諸国でも生産しています。そして現地でも販売される同商品などは、その国の物価に合わせて売られているわけです。
だから並行輸入で仕入れた逆輸入日本ブランドタイヤは、相場より驚くほど安くする事だって出来るんです。まあ輸入業者も儲けを出すためにアホみたいに安くする事はありませんけど。
新品でも型落ち・年落ちは安い
同じメーカーのタイヤでも、新作ブランドと旧タイプの型落ちブランド、作られて間もないタイヤと売れ残って年数経過しているタイヤでは、値段は全然違います。
製造年月日から数年経過してる旧ブランドなら4割引や半額で買える事もあります。
型遅れはやはり売れにくいですし、ゴム製品だけに経年劣化します。
そうは言っても現在の国産タイヤは本当に保ちがいいですから、保管状態が良ければ2、3年程度ではゴム質に大きな性能差は出ません。ずっと日晒しで紫外線をいっぱい受けてしまう環境では駄目ですけど。
だから安い型落ちや年落ちタイヤは、やはりすぐ売れてしまいますよね。
実店舗価格と通販価格の違い
店舗を構える近所のタイヤ屋さんと通販サイトのタイヤでは、残念ながら圧倒的に通販タイヤの方が安いです。
これも考えれば理由は簡単で、実店舗は接客や整備のための店員さんに掛かる費用、電気代や土地代、外壁や看板の修繕など店舗に掛かる諸々の費用が、すべてタイヤ料金に上乗せされます。
その点、通販であれば店舗ではなく最低限の人件費と設備だけで十分。
綺麗な店内とか煌びやかな照明なんて要りません。
だから、より大きな倉庫で大量に仕入れれば仕入れるほど、仕入れ値も安くなります。
しかも、実店舗はその地域に住む消費者に向けた、いわば上限のある商売ですけど、通販であれば全国相手。
知名度が上がったり上手くアクセスを集めれば、その売り上げは実店舗の比ではありませんから、さらに薄利多売が可能になります。
実店舗と通販では価格が違うのも、当然ですね。
安いタイヤのデメリットは?
「それじゃあ安いタイヤのデメリットは?」
型落ちや年落ちタイヤの場合、その保管状態がキーポイント。
状態が悪いものはすぐに細かいヒビ割れが出てきたり、ゴムが硬くなって本来の性能を発揮できないことがあります。
(紫外線や雨、風が当たらない保管場所が重要)
じゃあ適切に保管できないお店で買わないようにと思いますが、こればかりはこれといった対処法があるわけではないので、購入者の運次第・・。とはいえ販売店の信用にも関わりますし、昨今のタイヤの持ちの良さもあって、それほど酷い話は少ないです。
というか、「これは型落ちです!」なんてちゃんと教えてくれるお店の多くは誠実であって、悪質な業者はもしかしたら告知もしてくれないかもしれません!?。
次に、通販サイトで安く買うタイヤだと、ホイールへの取り付け・タイヤの組み換えに困ってしまう場合もあります。
工賃が割高になったり、お店によっては他店のタイヤは扱ってくれない事もあるんですね。
ですがこういった悩みに通販会社も徐々に対応し始め、全国各地に提携取付店がある通販サイトも登場しています。一般的な工賃で対応してくれるのですから、デメリットでは無くなりつつあります。
最後に輸入アジアンタイヤ。
国産タイヤに比べて圧倒的に安い輸入タイヤの多くは、性能や品質の面で国産タイヤより劣ります。これは素直にそう実感するデメリット。
ただ、現在流通する大抵のアジアンタイヤはもう既に、安全に走行できる一定以上の品質は持ち合わせているんですよね。そして、国産や準国産タイヤは特に走行性能ではない「環境性能」とか「燃費性能」といった部分でアピールしてるところが大きかったりします。
(ブリヂストン「ECOPIA」は低燃費やタイヤ寿命に、安全性もバランスよく加味した性能を謳う)
アジアンタイヤは剛性が弱かったり静粛性が低かったりする批判もありますが、制限速度の範囲内で使用する分には高速道路だって何の問題も無い、使ってみたら全然問題ないブランドがたくさんあります。
さらにここ数年の世界的に評価されてるタイヤが、実はアジアメーカーという現実も。
以前は低品質と揶揄された韓国タイヤのハンコックやクムホは、ドイツの「iFデザイン賞」や「レッド・ドット・デザイン賞」、アメリカの「IDEA賞」、さらに日本の「グッドデザイン賞」も合わせた世界4大デザイン賞を総なめにしています。
それと同時に、メルセデスベンツやアウディ、BMWといった高級車メーカーの純正装着タイヤに採用されたり、日本車メーカーの新車にも装着されています。ぶっちゃけ、日本でも認めているアジアンタイヤさえあるわけです。
アジアンタイヤでもトップクラスになると国産とどっちが良いのか、いや正直、国産より優れてる部分もあるんです。
それでいて安いのだから、国産ブランドから輸入タイヤに乗り換える人が急増してるのも頷けます。
結論!安いタイヤでも大丈夫!でも・・
長々と書いてきましたが、結論!安いタイヤでも大丈夫です。
ただし!注意点もあります。
まず、年落ちや型落ちのタイヤを狙うなら、サマータイヤは10月辺り、スタッドレスタイヤなら3月辺りの在庫処分など大安売りが狙い目です。
ただ来シーズンまで保管しないとですし、指定のタイヤサイズにタイミングよく出会えるかどうかが難しいですから、あまり高い期待はせず「駄目なら来季に新品を」という気持ちでチェックしましょう。
次に、安く買うなら間違いなく通販で探すのがおすすめ。
でもこれも知り合いの車屋さんが居ないのであれば、ホイール組み付け作業をサポートしてる通販サイトを選ぶのが無難です。
最後に、圧倒的に安くするなら輸入アジアンタイヤも視野に入れる。
ただし、どんなアジアンタイヤでもお勧めできるわけじゃありません。残念ながら、激安だけどオススメできないブランドもあります。
輸入タイヤについても、実際の経験も踏まえて詳しく紹介していますので、よろしければ以下のページもご覧ください。
⇒「安くて良いタイヤはどれ?」記事こちら
- 人気輸入タイヤ性能比較ランキング
- 輸入スタッドレスタイヤ性能比較ランキング
- ナンカンタイヤの評判
- momoタイヤの評判
- クムホタイヤの評判
- CORSAタイヤの評判
- ネクセンタイヤの評判
- HIFLYタイヤの評判
- ハンコックタイヤの評判
- ATR SPORTタイヤ評判
- トライアングルタイヤ評判
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- ワンリタイヤの評判
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