- HOME > 自動車タイヤの選び方 > タイヤの空気圧を高めにするメリットは?
タイヤの空気圧は高めが良いって本当?
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あなたは頻繁に空気圧チェックしていますか?
たぶん、月に一度こまめに点検してるのは少数派で、忘れた頃に入れるなんて方が多いのではないでしょうか。
そこで注意しなければいけないのが、タイヤの空気はどんな高品質タイヤでも徐々に抜けているということ。タイヤの劣化度合いやホイールリム側の汚れ、タイヤメーカーの品質などでも変わってきますが、その値はひと月で10kPa〜20kPaほど抜けると言われています。
そのため、頻繁にチェックできない方は特に、圧力低下を見越してタイヤの空気圧を若干高めに入れるのがおすすめです。
具体的には、車種別の適正空気圧より10kPa(旧表示だと約0.1kgf/cm2)かそれより気持ち多めに入れるくらい。空気圧を上げるのでタイヤは少し硬くなりますが、この程度なら乗り心地やグリップ性能を損なわない加減ですから、「違いが分からない」という方も多いレベルです。
しかも転がり抵抗が減るので、多少ですが燃費を改善するメリットもあります。
もちろん空気圧の上げ過ぎに注意しましょう。
一般的な国産タイヤは250kPa以上だとグリップ力の低下やタイヤ中心のみの偏摩耗、乗り心地の悪化が顕著になります。
そして怖いのは、パンパンに膨れたタイヤは路面との接地面積が減るために制動距離も長くなり、特に濡れた路面ではスリップ現象が起こりやすくなります。
ちなみに一般的な市販タイヤは400〜500kPa入れても、その場ですぐバーストする心配はありませんから(亀裂や劣化の激しいタイヤは別ですが)、300kPa以下程度の範囲内なら多く入れたからといって必要以上に不安になる事はありません。
そりゃ300kPa入れれば乗り味は硬過ぎて、ちょっとした段差でもガツンと不愉快になるほどですけども。
そして当然ですが、すぐバーストしないからと言ってそのまま走るのは全くもってオススメ出来ません!
「適正値より10〜20kPa高くしたって全然心配ありませんよ」というお話です。
空気圧は多いより少ない方が危険
一番危ないのは適正数値より空気圧が足りない状態です。
車種ごとの指定空気圧は、その車の車重や走行時の重量バランスなどを考慮して、一番安全で快適な数値を決めています。
ですが適正数値より圧力が低いと、タイヤの耐えられる負荷能力が低下してしまい、コーナリング(カーブを曲がる)の際にヨー(遠心力)に負けてロール(車の傾きや滑り回転)が酷くなったりします。
さらにタイヤが潰れて摩擦抵抗が増えるので燃費も悪化しますし、走行音も増えます(静粛性が悪くなる)。
また、低空気圧ではタイヤ形状を維持する力が弱いため、特に高速走行時はタイヤが波を打つスタンディングウェーブ現象が起きやすくなり、加熱を早めてバーストする危険が格段に高まります。
空気圧が少ないと本当に良いこと無いんです。。
これらの理由から、タイヤが安全に性能を発揮するためにも月に一回の空気圧点検と、定期点検が難しい方は特に10kPaほど高くするのが良いのです。
もちろん、毎日正確に空気圧をチェックしているなんて几帳面な方であれば、指定空気圧に合わせるのが一番良い事なのは言うまでもありません。
<空気圧まめ知識>
「高速道路を走るとき(高速走行)は指定空気圧より10kPa(約0.1kgf/cm2)ほど上げる」なんて聞いた事はありませんか?
これ実はまだタイヤ技術の低かった大昔の話で、進化したラジアルタイヤが当たり前の現代では、正しい空気圧が入っていればスピードの速い遅いで調整する必要は無くなっています。
とは言えこのフレーズ、高速に乗る前に空気圧をチェックするキッカケとして凄く良いんですよね。空気圧が指定数値より低いままで高速走行するのは、それこそバースト(パンク)の危険がグンと高まりますから。
そして高速や一般道に関係なく、チェック時は基準の指定空気圧より若干高めがおすすめされる意味合いからも、今でもこのフレーズがどこでも聞かれるわけです。
ガソリンスタンドで空気圧チェックと補充の落とし穴
多くの方は、車の空気圧チェックにガソリンスタンド(GS)を利用しているかもしれません。ディーラーやタイヤ専門店でも空気圧を見てくれますが、空気圧点検だけで行くのは申し訳ないと思う人は多いでしょう。
そんなスタンドの誰でも使えるエアゲージ(空気圧測定補充器)ですが、意外と精度の狂ってるものが多かったりします。。
本当は定期的な調整や交換が必要な精密器具なのですが、いろんな人が使うから壊れ易いんでしょうし、そこまで整備してない店も多いのが現実。
だから±10〜20kPa程度の誤差は本当に良くある事です。
(※もちろん、しっかりと整備してるガススタもあるので一概には言えません)
そういった意味でも指定数値より少し高めに入れる事で、万が一、誤差がマイナスに傾いていたとしても適正数値に近づく利点はあります。
正しい空気圧点検のコツとポイント
正しく空気圧点検するためのちょっとしたコツとポイントはこちら。
最近ではGSでも精度が高いデジタル表示エアゲージが増えていますから、旧式のアナログ(指針)タイプのものではなくデジタル表示タイプを選ぶと誤差が少なくなります。
(デジタル表示タイプのエアゲージ)
また、自分用に測定専用デジタルエアゲージを買うと、気になった時にいつでも空気圧の減り具合が分かるので、便利で良いです。
ちなみに、エアゲージはタイヤゲージと呼ばれる場合もありますが、タイヤ溝の深さを測るタイヤゲージと間違えないようにご注意ください。
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家庭用空気入れでいつでも点検補充!
「ガソリンスタンドで空気圧調整は混んでて面倒・・」という方には、家庭用の電動空気入れでいつでも自宅でセルフ点検補充がおすすめ!
昨今は電動タイプのコンパクトな高性能エアーコンプレッサーが、かなりリーズナブルになってきました。
おすすめは評価の高い人気ブランド「LUFT(ルフト)」の充電式空気入れ!
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機具にはシガーソケット用ロング電源ケーブルもセットで付属して、充電が無くても使用可能。
デジタルメーターで空気圧を設定すれば、指定した数値で自動的に止まる精度の高いオート充填機能が、本気で便利です。
私も実際使ってますが、パンクや空気漏れ等の異常が無ければ、タイヤ4本分の空気圧チェックも2分〜3分で完了するので、これなら毎月チェックも気軽に出来ちゃいます。
もちろんバイクや自転車のタイヤ、ボール、浮き輪にも使えます。
車の指定空気圧がそもそも少ない!?
さて、ここまでそれぞれの車種が指定する適正空気圧を基準にお話してきましたが、タイヤ規格が違うと空気圧も変えなければいけないのをご存知ですか?
「タイヤをインチアップした」
「海外製タイヤ(輸入タイヤ)を履いている」
なんて人は注意が必要です。
インチアップしたら、空気圧設定は純正サイズと違う数値に変わりますからね。
また、「純正タイヤサイズの国産だから大丈夫」という方、それ本当に日本製ですか?
通販などの格安タイヤは、日本メーカーでも逆輸入されていてタイヤ規格が違う場合が多々あります。
「タイヤが柔らかい気がする」、「タイヤの両肩が擦り減る」、「そもそもタイヤ規格って?」という方もぜひ以下の記事をご覧ください。
【タイヤ規格って何?規格の見分け方は?】
⇒「タイヤの空気圧チェックで多い間違いとタイヤ規格」記事こちら
【ETRTO規格輸入タイヤの正しい空気圧を調べよう!】
⇒「知らないと危険!ETRTO規格輸入タイヤの適正空気圧」記事こちら
【人気記事!アジアンタイヤを総合評価!】
⇒「人気輸入タイヤランキング」記事こちら
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