アジアンタイヤのゴム質と乗り心地

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アジアンタイヤはゴム質が硬い?乗り心地が柔らかい?

アジアンタイヤはゴム質が硬い?乗り心地が柔らかい?

 今回は、「アジアンタイヤはゴム質が硬い?」そして「乗り心地が柔らかい?」という疑問について書いてみたいと思います。

「ん?それって正反対の意味じゃないの?」と思った方、実はただ単に逆の意味とは言えないんです。

 そんなタイヤの構造やゴムの品質も踏まえながら、現在のアジアンタイヤ事情について、分かりやすく解説してみました。

 よろしければご覧ください。

ゴム質の硬さと柔らかい乗り心地の関係

 まずゴム質の硬さと、柔らかい乗り心地の関係について、タイヤの基本的なところを解説します。

 ゴム質が柔らかいと乗り心地が柔らかくなる、ゴム質が硬いと乗り心地も硬くなるというのも、間違いではありません。
 ですが乗り心地の柔らかさは、タイヤサイドウォール部の剛性(クッション性)が最も大きく影響します。

 このサイドウォール剛性を保持する役割は、主にタイヤ内部の「カーカス」と呼ばれるコード層と、ゴムの厚み形状などで担っています。

タイヤ断面図とサイドウォール内部のカーカス層

 カーカスにはポリエステルやナイロン、レーヨンといった繊維が使われています。

 そのため、ゴムが柔らかければ確かにクッション性が増してフワフワとした乗り心地になりますが、それだけでなくカーカスの厚みや密度(構造)によって、大きく変わってきます。

接地面とサイドウォールのゴム質は違う

 次に、“ゴム質”と言っても、タイヤの各部分毎に使われているゴム質は違います
 サイドウォール部のゴムと、地面と接する接地面(トレッド面)のゴムは違うんですね。

 特に昨今の高性能タイヤでは、接地面だけ見てもイン側とアウト側でブロックのゴム質を変えるなど、直進やブレーキ時、コーナリング時といった各状況でより高い運動性能を発揮するように作られています。

タイヤ接地面(トレッド面)のゴム質の違い

(接地面の場所によってもゴム質が違うブランドも多い)

 なので、トレッド面ブロックが柔らかいからと言って、サイドウォールが柔らかいとは言えません。

空気圧によっても変わる

 タイヤのクッション性はさらに、空気圧によっても大きく変わってしまいます。

 空気圧が低ければサイドウォールがたわんでフワフワしますし、空気圧が高ければガツンガツンといった硬さにも変わります。

 そして空気圧はどうしてもゆっくり少しずつ抜けてしまいますから、定期的な点検補充が必要です。

 タイヤの乗り心地は、車の指定空気圧に設定してからが大前提です。

アジアンタイヤのゴム質と乗り心地は?

 タイヤのゴム質と乗り心地の関係を踏まえた上で、アジアンタイヤのゴム質と乗り心地はどうでしょうか。

 もちろんタイヤメーカーやブランドによって変わりますが、アジアンタイヤは全体的にゴム質が硬めの傾向はあります。

 これは、日本に比べて海外の道路事情が長く真っ直ぐな道が多く、1日の走行距離も多いことがあるでしょう。
 つまり、耐摩耗性が高くロングライフなタイヤが好まれる傾向はあるんですね。

 じゃあアジアンタイヤはすべて乗り心地が硬いかというと、そんなことはありません。

 やはりアジアンタイヤもサイドウォール部のクッション性で乗り心地は変わりますし、柔らかいコンフォート系タイヤも多いです。

 つまりアジアンタイヤにも、剛性の高いブランドから柔らかいタイヤまで有り、選択肢の幅は広いです。

アジアンタイヤの空気圧に注意!

 それでも「アジアンタイヤはフワフワしてる」とか「乗り心地が柔らかい」なんて聞く事はあるかもしれません。

 その時に注意したいのが、アジアンタイヤの空気圧設定です。

 実は日本に輸入され流通しているアジアンタイヤのほとんどが、欧州など海外の規格である「ETRTO(エトルト)」規格で統一されています。

 そして国産車に明記されている空気圧は日本のみの「JATMA(ジャトマ)」規格で表示されています。

 そのため国産車にアジアンタイヤを履くときは、JATMA規格からETRTO規格に換算する必要があります。
 つまり正しい空気圧は、指定空気圧より若干高くする必要があるんです。

 アジアンタイヤの正しい空気圧の調べ方は、以下のページもご覧ください。


ETRTO規格輸入タイヤの正しい空気圧の調べ方は、こちらをご覧ください。

空気圧が足りないと事故を誘発する

⇒「知らないと危険!ETRTO規格輸入タイヤの適正空気圧」記事こちら


アジアンタイヤのゴム質と乗り心地まとめ

 ということで、アジアンタイヤのゴム質と乗り心地について、国産タイヤとの違いや空気圧の事など、ご紹介しました。

 色々書きましたが、アジアンタイヤはゴム質が硬いとか乗り心地が柔らかいとか一括りに答えるのは完全にナンセンスです。
 メーカーによって、はたまたスポーツタイヤやコンフォートタイヤなどブランドによって、乗車した印象は全然違ってきます。

 なので大切なのは、ただ安いだけで買ってしまうのではなく、安い中にも自分の理想の乗り心地に合うタイヤを選ぶことでしょう。

 ちなみに当サイトでは、アジアンタイヤを実際にたくさん試乗して比べたランキング、静粛性や剛性の高さ、インチアップにおすすめタイヤ等もご紹介しています。ぜひ、ご覧ください。

【乗り比べて輸入タイヤを総合評価!】

人気輸入タイヤ性能比較ランキング

⇒「人気輸入タイヤランキング」記事こちら


【タイヤインプレ記事!】









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