タイヤの空気圧がゆっくり低下する理由

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1本だけ空気がゆっくり抜けるタイヤの原因と対策

1本だけ空気がゆっくり抜けるタイヤの原因と対策

「まだ新しいタイヤなのに、1本だけ空気がゆっくり抜ける・・」

 他の3本に比べて早く空気圧が下がってしまう。
 でも、パンクというほどすぐ潰れるわけじゃなくて、ひと月とか掛けてゆっくり抜ける、そんな症状に陥ったことはありませんか?

 しかも、購入して半年とか数ヶ月なんて短いスパンで起こったりするから悩ましくなってしまいます。

 そこでこのページでは、そんな“空気がゆっくり抜けてしまうタイヤ”の原因と対策について書いてみたいと思います。

タイヤビードに傷や歪みがある

 まず初めに、タイヤビードに傷や歪みがあるとその箇所から抜けやすくなります。

 ビードとは、ホイールと接するタイヤの縁(ふち)部分。
 空気圧によってビードがホイールリムにしっかり圧着することでエア漏れしないようになっていますが、ビードに歪みや傷があると隙間が出来やすくなります。

 商品の当たり外れによる歪みや傷はゼロではありませんが、昨今は少ないと思います。

ホイールリムの傷や歪みも同様

 ビードだけじゃなくホイールリム側の傷や歪みだって、同様に漏れの原因になります。

 起こりがちなのが、縁石にタイヤを擦ってしまう事故。
 偏平率の低い(薄い)タイヤだと、ホイールリムが歪んでしまうことはよくあります。

 また、タイヤ脱着時のレバー傷の場合もあります。
 整備者の技術にもよりますが、無理やり引っ張って組み付けたタイヤが起こりやすいかもしれません。

 歪んでしまった場合は、ホイール修復が必要です。

エアバルブが劣化して漏れる

エアバルブの劣化でタイヤの空気が漏れる

 タイヤの空気を入れるエアバルブも、経年劣化するとエア漏れを起こします。

 多くのタイヤショップでは新品タイヤへ履き替える方に、新品のエアバルブ交換を勧めていると思います。

 ショップや状況によって別途料金が掛かる時もあると思いますが、1つ数百円と高いものではないので、是非交換がオススメです。

 有料交換だからとケチって、漏れた時の哀しさったら無いです。。

やっぱり釘やネジでパンクしてる

 やっぱりあり得るのが、釘やネジでパンクです。いくら新品でも車を走らせてる以上、運悪く刺さってしまう事はあります。

 そして細い釘や針金だと、抜け方がとてもゆっくりだったりします。

ツーピース・スリーピースホイールのエア漏れ

ツーピース(2Pピース)ホイールとエア漏れの関係

 “あるある”なんですが、古くなったツーピース(2P)スリーピース(3P)ホイールの、シーリング(接着面)からエア漏れする事があります。

 この2Pとか3Pのマルチピースホイールとは、アウターリムとディスク、インナーリムのパーツごと分解でき、ピアスボルトもしくは溶接で組んであります。

マルチホイール断面図

 で、これはもう分解してリペア(再シーリング施工)か、ホイール交換しかありません。

 ただ、こういったマルチピースホイールは高価なブランドが多いので、愛着を持ってるユーザーも多かったります。

 ちなみにシーリングではなく溶接処理してあるマルチピースもあるんですが、溶接はバラす事が出来ません。

 ですが溶接は基本、接合部から漏れる事はありません。
 かなり強い衝撃でごく稀にヒビが入る場合もありますが、どうしてもという場合は溶接修理になります。

ゆっくりエア漏れにおすすめ対策

 ゆっくりエア漏れする原因について挙げてきましたが、続いてオススメ対策です。

 タイヤは車を安全に走らせる上で欠かせないパーツです。早めの対策を心掛けましょう。

エア漏れ・パンク点検を依頼

 「やっぱりそれか」って思ったかもしれませんが、一番のおすすめはやはり業者にエア漏れ・パンク点検をお願いすることです。

 正直なところ、ごくゆっくりなエア漏れは専門業者でも原因の特定が難しい場合がありますが、経験豊富な業者であれば、エア漏れ箇所を的確に指摘してくれる可能性は高いです。

 また、確認の際に一度脱着して組み直すので、原因が特定できなくても組み直しで直ってしまう事もあります。

 単に小さい釘が刺さってパンクしてる場合だってあります。それなら素早くパンク修理が正解でしょう。

 パンク点検は、脱着した場合に1本2,000円前後が相場です。
 購入してすぐであれば、買ったお店が無料で点検してくれると思います。相談してみましょう。

小まめなエアチェックで誤魔化すのはオススメできない

「エア漏れはゆっくりだから」と、小まめなエアチェックで誤魔化そうとする方も多いと思いますが、これはあまりオススメ出来ません。

 まずパンク点検を依頼しましょう。

 原因が特定できない場合でも、他のタイヤより抜けが早い時点で何かしらの問題が起きてると言えますから、最終的に早めのタイヤ交換もしくはホイール交換を行うのがベストです。

 問題があるタイヤで高速走行なんて、考えただけで怖いですよね。


 ということで、空気がゆっくり抜けるタイヤの原因と対策について書いてきましたが、いかがでしたか?

 エア漏れがあると、とても残念な気持ちになりますが、こればっかりは出費があっても、命より大切なものはありません。
 早めに信頼できるショップに相談するのが吉です。

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