ATオイル（ATF）交換について

　オートマオイル（ATF、以後ATオイル）は交換してますか？

　ATオイル交換についてはこれまで賛否両論あり、「交換不要！」とか「交換しない方が良い」なんて話を聞いた人もいるかもしれません。

「で、実際のところ、どうなの？」

　このページでは、ATオイル交換の有無や適切な交換時期（スパン）についてご紹介します。

　ATオイルとは、“オートマチック・トランスミッション・フルード”の略称で、頭文字をとって“ATF”とも呼ばれます。

　つまりエンジンから動力を伝えるミッションオイルであり、オートマミッションの潤滑や冷却、洗浄、保護といった多様な役割を担っています。

　ATオイル（ATF）交換は必要なのでしょうか？

　答えは、必要です。

　どんなに高性能なオイルであっても、長期使用による酸化や不純物が混ざり込む劣化は必ず起こります。これはATオイルであっても例外ではありません。

　さらに多板クラッチやギアが稼働するミッションの構造上、オイルに溶け込む金属粉は少しずつ増加しますから、オイルの潤滑能力や洗浄性能は低下していきます。

　ではなぜ「交換不要」が言われるようになったかというと、オートマミッションは非常に精密で繊細なため、オートマ車の草創期はATオイルを交換する事で不具合が起こることも多く、一時期は車メーカーから「ATオイルの交換は不要」と説明されていたこともありました。

　また長期無交換車は金属粉や摩耗によって不具合が出る度合いもグンと上がるため、「長期的に交換していない車はずっと交換しない方が良い」とも言われるようになったんですね。

　ですが現在、ATオイルの交換メンテナンスは常識となっています。

※ちなみにこれはCVT（連続可変トランスミッション）車のCVTオイル（CVTF）についても同じことが言えます。

　ATオイルの交換時期や交換スパンについて、一般的にだいたい2万〜3万km毎、2年〜3年毎の交換が目安となっています。

　“2年2万キロで交換”なんて言われることも多いですが、自然環境への配慮も踏まえて特に現行車ではATオイルの低粘土化とロングライフ化も進んでおり、そこまでシビアな交換スパンでなくても問題ありません。

　とはいえ、ATオイルを良好な状態に保つことは、ミッションを好調に維持する上で非常に有効ですから、車を大切に乗る一つの考え方として「車検ごとに交換する」のも良いでしょう。

　ちなみにATオイルは、各車種ごとに油種が指定されています。各車載説明書に記載されていますが、分からない場合はお近くのディーラー等に相談してみましょう。

長期的にATオイル無交換の車は注意！

　定期的な交換が必要なATオイルですが、すでに長期的に無交換のまま走り続けている車は、ATF交換の際に注意が必要です。“10年10万km交換してない・・”なんて方は、間違いなく対象です。

　これは、長年溜まり続けた金属摩耗による金属粉やスラッジが原因となって、オイル交換の際に不具合を誘発する可能性があるからです。
　そのため、長期無交換車はATF交換を断るディーラーや修理工場もあります。

　だからといってオイルは確実に劣化してますから、そのまま走り続けても良い方向に向かうわけではありません。
　この時の選択肢は、２つあります。

・ミッションが壊れるまで無交換のまま騙し騙し乗る
・不具合が起きるリスクを承知の上で交換してみる

　最近では、長距離無交換車のATF交換事例データも増えているので、対応してくれるショップも探せば見つかると思います。できるだけ経験数の豊富な実績あるお店に相談するのがオススメです。

　ということで、ATオイル（ATF）の交換時期や注意点についてご紹介しました。

　正直、2000年頃は“ATF交換不要”の車種が結構ありました。。でもそんな訳ないんですよね、どんなオイルも劣化するんですから。

　もちろん頻繁な交換は不要ですが、愛車を長く大切に乗るなら、数年ごと数万キロごとのATオイル交換は必須でしょう。

【カスタム関連記事】

⇒「ヘッドライトの黄ばみ曇り取りはレンズクリーナーと塗装どっちがおすすめ？」ページこちら

⇒「おすすめ！明るい国産LEDヘッドライト！変えてみて痛感したこと」ページこちら

⇒「古い車を今風に！古くささを無くすお手軽カスタムメンテ」ページこちら

⇒「エンジンオイル交換が自分で出来るオイルチェンジャーが簡単で安い！」ページこちら

⇒「ブレーキパッド交換の正しい手順を解説」ページこちら

【新品タイヤとアルミホイールが相場の半額で揃う！？】

⇒「タイヤホイールセット通販が安い人気は？」ページこちら

TOPへ