- HOME > ナンカンタイヤの口コミ > 最新ナンカンスタッドレスAW-1の効き目性能をインプレ!
ナンカンタイヤスタッドレスAW-1の性能は?
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格安輸入タイヤスタッドレスの中でも群を抜いて評価の高いNANKANG(ナンカンタイヤ)」の最新スタッドレス「AW-1」!
そのAW-1を実際に装着してグリップ力や制動力をインプレ、率直に口コミしていきます。
商品は今年2020年製NANKANGスタッドレスAW-1。タイヤサイズは215/60R16 95Qです。
使用車種は、FF(前輪駆動2WD)のウィンダムMCV-30。
ナンカンスタッドレスの性能を世に広めた人気タイヤESSN-1から直系進化となるAW-1なので、ESSN-1をレポートした同じ車種で、より繊細に体感していきます。
AW-1の誕生と事前データ
安くて高性能な輸入タイヤ・アジアンタイヤスタッドレスと言えば、ナンカンタイヤを挙げる方は多いと思います。
その代表シリーズが、ESSN-1。
ESSN-1は高い氷雪性能だけでなく、ウェット路面での制動性能や、ドライ路面での高速安定性とオールラウンドで今だ評価の高いタイヤです。
そして今回の最新AW-1はその進化版として、さらにESSN-1で蓄積した日本の冬におけるデータを元に、堂々リリースされたナンカン史上最高のスタッドレスタイヤを謳います!
このAW-1モデルは、NANKANGとパートナーシップを結ぶオートウェイの専用モデルであり、海外メーカーでありながら日本の雪質、冬期環境をとことん想定して設計されています。
氷上・雪上の制動力・グリップ力の向上、そして静粛性や耐摩耗性(ロングライフ性能)まで向上しているとのことで、オールラウンドにアップグレードした新生ナンカンスタッドレスです。
トレッドパターンも新しく改良
AW-1のトレッドパターン(接地面模様)はESSN-1から改良され、より安全性を重視した設計となっています。
左右非対称パターン、イン・アウト指定のみなので、前後同サイズ車であれば4本どこにでもローテーションが可能です。
毎年適切なローテーションを行えば、長寿命に有利な仕様となっています。
特に、圧雪路やアイスバーンなど氷雪上性能、そして静粛性能、最後に耐摩耗性能、この3つを軸に開発されています。
ノコギリ状の3Dサイプ(ギザギザ刻み)が車の駆動力を引き上げ、ショルダー部の横サイプ(横溝)はより垂直になり氷雪面での制動力を強化。
接地面圧をバランスよく均等化しながら、違う溝ピッチの組み合わせでパターンノイズの低減と静粛性が強化されています。
そして何より、旧ESSN-1(5年前に購入)と並べてみてよく分かるのが、細かい部分の作り込み精度がグンと高まってるんですよね。
(左が5年使用のESSN-1、右が未使用のAW-1を並べて比較)
バリの少なさや作りの綺麗さが、格段に向上しています。
5年前のはサイプが足りないと思われる箇所が、ポツポツとあったりしました。「止まる」「曲がる」としっかり使えれば、それで良いのですけども。
(バリが少なく精度が高くなった)
またESSN-1は5年(年間約2000〜3000km走行)も使ってしまったのですが(汗)、現行AW-1もさらにタイヤの耐摩耗を重視したコンパウンドを採用したとのことで、この辺りは同程度以上に不安なく使えちゃいそうです。
(※耐用年数や使用走行距離は、運転状況や路面環境、保管状況で変わります。)
AW-1ドライ路面の高速安定性に文句なし
早速試乗した第一印象として、AW-1のドライ路面での高速安定性は、文句なしに良いです。
市販スタッドレスタイヤの中ではもう抜群の乗り心地とハンドリングでしょう。
ESSN-1でもそうでしたが、高速安定性においてフワフワ感(ふらつき)は少なく、カーブも安定しています。
もちろん日本の雪質に合わせた速度記号Q指定で、低温化でも柔らかさを保つゴム質です。
正直、国産スタッドレスでも柔らかめのヨコハマタイヤなんかと比べても、ドライ路面はAW-1の方が良いって評価する人、多いと思います。
こういった辺り、SV-3など超高速走行に対応したスタッドレスも世界に向けて販売しているナンカンの技術的エッセンスが、AW-1にも注がれているのかもしれません。
また、柔らかいゴム質でも接地面積を増やすことで、ガッチリと安定した乗り心地を実現していると感じられますが、タイヤを一周する複数の太い縦溝が排水性もしっかり確保しており、ウェット走行時の制動性能も不満はありません。
今回はまだ雪が降る前の9月に早期仕入れとなったため、雪のないドライウェット走行の具合からインプレッションとなりました。
雪道も氷上も止まる!曲がる!AW-1の性能
待望(!?)の降雪となり、日常となる雪道のAW-1の性能をとことん体感しました。
雪道初走行の率直な感想が、格安スタッドレスの中でも圧倒的な走行安定性と安心感。
新雪において、怖い場面は全くありません。
雪上坂路においても、FF(前輪駆動)のテスト車ながら空転することなくグリップして、グイグイと加速しながら登ることが出来ます。
下り坂のグリップ・制動性能も、合格点以上。
急な降雪の高速道路もバッチリ対応できる安定した性能があります。
ちなみに新雪といっても道路の積雪15cm以上になってくると話は変わってきます。
雪国であれば日常的に除雪車が走るので、それ以上の積雪路を走る状況は少ないですが、除雪車で管理されない住宅地などは一時的にそれ以上の積雪を走ることもあります。
(積雪10cm程度。車体下を擦らない程度は2WDでも全く問題なし)
この積雪10cm程度なら、AW-1は空転することなくグイグイ進みます。
ただし、さすがに積雪20cmを超えてくると、FF2WDの限界が出てきます。
どんなに良い国産タイヤであっても、上り坂は厳しくなり、カーブ等の曲がり角は空転して登らなくなってきます。
(積雪20cm程度。車体腹下を擦って進む深さ)
このくらいの雪でも、AW-1は進む!
バンパーで雪を押しながら(爆)、平地ならもうどこへでも、どんどん進んでいきます。
ちなみに2WDといっても、FR(後輪駆動)ではもう完全にスタックする加減です、ご注意を。。
で最後に、無謀にもこの積雪30cm近くの上り坂にも挑戦してみました!
写真の走行跡は私が降りて来たもの。降りるのはそれなりのスタッドレスなら簡単なんです。
エアロ車なんかは雪で割れたりしますけど。。
結果は、この先にあるカーブで掻いてしまい1回では登らず、TRC(トランクションコントロール)をオフにして3回目に何とか走破しました!
これ、四駆なら1発で登ってしまうグリップ力です。AW-1スゴい!
注※空転させながら無理やり登った状態です。ちょっとした技術や経験が無いとどんなスタッドレスタイヤでもハマります、ご注意ください。
除雪車後のつるつるアイスバーン
雪国の定番である除雪車走行後のツルツルしたアイスバーン路面は、スタッドレス性能の良し悪しをはっきりと分け、駄目なブランドを振い落とします。
こういった氷上路面では、どんなに良いスタッドレスでも大なり少なり滑りますが、国産スタッドレスタイヤの最安半額以下から3分の2といった値段で買えるナンカンAW-1ながら、感動のグリップ性能を見せてくれます。
(除雪アイスバーンに雪が積もった悪路)
上り坂も食い付き、下り坂でも確かなハンドリングと制動力を発揮。
ダメなスタッドレスだとスリップ・空転してニッチもサッチもいかなくなりますが、AW-1で車が操作できない状況はありません。
圧雪アイスバーンは細心の注意を
除雪車や塩カル散布車で管理されている道路であれば、出来ることはあまり無い圧雪アイスバーン。
冬の道路状況の中でも、かなり危険な状態です。
大抵が日中ほぼ日陰になる場所で、圧雪されつつ若干溶けて夕方からまた凍った状態という、もう完全に氷の上です。
坂道でこういう状態ではチェーン車以外は再起不能になるので、国や地域行政が対応しますから、出会ったとしてもほぼ平地なんですが、水平な道でも制動性能や発進力は必要です。
流石にこういったアイスバーンの上では、止まる時も進む時もスリップしながらですが(トランクションコントロールやABSは作動します)、ちゃんと操作する事ができます。
これ、ダメなタイヤだと横にスベって発進もできませんから。
(氷点下マイナス5度の圧雪アイスバーン)
こちらは外気温が氷点下-5℃で、先の写真よりもう少し食い付きが良い圧雪アイスバーン。
アイスバーンは気温0℃前後が一番タチが悪いんです。
シャーベット雪ベチャ雪の操作性
シャーベット雪とかベチャ雪と呼ばれる雪質は、スピードを出さなければそこまで怖い路面ではありません。
とはいえ、排水性の悪いスタッドレスタイヤはグリップ力が格段に低くなり、横滑りや制動性能に大きく影響します。
AW-1はドライ路面の走行安定性が高いスタッドレスだけあって接地面積は広いですが、排水性も高くシャーベット雪でも安定感があります。
こういったベチャ雪路面でもっとも適するのはオフロード系の溝が深いタイヤなので、昨今の高速安定性志向のスタッドレスではそこまで比較差は出ませんが、全く問題なしのレベルです。
ということで、初降雪から急ぎのレビュー速報でしたが、これからさらに多様な路面状況においても徐々に追記していきますので、お待ちくださいませ!
ひとこと、かなりおすすめスタッドレスです。
タイヤ通販相場
⇒NANKANG AW-1通販価格こちら
ちなみにAW-1はオートウェイ専売です。
タイヤのサイズレパートリーはだいぶ増えてきましたが、リリースが新しいのでサイズが無い場合もあるかもしれません。
ご希望のサイズが無い場合は、私も高性能を身にしみて実感しているESSN-1がカバーしています。
ESSN-1を数年に渡って走り込んだレポートがあるので、こちらもご覧ください。
AW-1使用3年目の持ちと性能を追記
2023年になりAW-1を使用し始めて3シーズン目となったので、3年目の雪上性能など持ち具合について、久しぶりの追記です。
ちなみに購入1年目は2,153キロ走行、2年目で2,185キロを走行使用して、装着期間はそれぞれ4ヶ月程度です。
それを踏まえて3年目の使用感ですが、普通に良いです。
前回のESSN-1でも4シーズン使用したことからも、このAW-1で3年目も問題なく使えるだろうと思っていましたが、案の定これといった不安もなく使用中です。
初年度から比べると氷上グリップで「わずかに低下したかな」というくらいで、豪雪地での雪上性能はもちろん氷点下のアイスバーンやブラックバーンでも、安心感のある走りが可能ですね。さすがナンカンという感じ。
安いスタッドレスで充分に3シーズンも使えるのは、雪国の庶民の強い味方です。
AW-1の4年目の使用感と性能をさらに追記
AW-1まだまだイケそうなのでこの際4年目突入しちゃってます2024年。
昨年2023年のスタッドレス走行距離は1,851キロで、例年よりちょっと少なめでした。
圧雪からのアイスバーンは主要道からちょっと外れた住宅路や山道など除雪・塩カル散布されていない道に点在しますが、AW-1はしっかり対応してくれてます。
深雪はさらに不安無し。
氷上雪上路面からドライ路面、ウェット路面まで、低価格に見合わないAW-1のバランスの良さは特質すべき点でしょう。
安くて評判の良いスタッドレスを探してる方、アジアンタイヤスタッドレスを考えてる方に、これはオススメです。
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⇒「輸入スタッドレスタイヤ性能比較ランキング!」記事こちら
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