ナンカンタイヤとネクセンタイヤのスタッドレス比較!性能が良い方は?

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NANKANG vs NEXEN!スタッドレス性能を乗り比べ

 台湾メーカーのNANKANG(ナンカンタイヤ)と韓国メーカーのNEXEN(ネクセンタイヤ)は日本に流通する輸入タイヤの中で1、2を争う人気ブランドです。
 そしてよく聞かれるのが「スタッドレスタイヤの性能はどっちが上なの?」ということ。

NANKANGスタッドレスESSN-1の圧雪路のグリップ性能

(ナンカンタイヤスタッドレスESSN-1)

NEXEN WINGUARD ICEの多様な雪質での性能

(ネクセンタイヤスタッドレスWINGUARD ICE)

 ノーマルタイヤを始めスタッドレスタイヤでも人気の両者ですが、氷雪上の言わば悪路で使うスタッドレスだけに、どちらの性能が信頼できるか考えてしまうのも無理はありません。

 そこでどちらも実際に試乗して感じたことを率直に書いてみます。

ナンカンとネクセンそれぞれのデータと背景

 今回比べる商品はナンカン「ESSN-1」とネクセン「WINGUARD ICE」。どちらも日本の雪質や冬期環境にマッチした速度記号「Q」指定の、低温環境でも柔らかく弾性のある評判のスタッドレスタイヤです。通販価格帯でもほぼ同じくらい。

NEXENネクセンタイヤスタッドレスWINGUARD ICE使用感と性能インプレ

 ネクセンタイヤは韓国国内ナンバー3のタイヤメーカーですが、ハンコックとクムホの上位2社も日本国内で認知度が高いメーカーですね。というより、日本の輸入タイヤの先駆けとなったブランドであり、韓国タイヤは総じて日本の冬に対応した技術を持ち合わせています。

 ただハンコックやクムホは日本市場に自社販売網を確立しつつあり、値段の高騰で安い国産スタッドレスと競合するほどになっています。
 その点ネクセンはまだまだ安く買える上に、使用感や性能もハンコックやクムホと大差ない高品質が人気です。

ナンカンタイヤスタッドレスホイールセット通販

 一方ナンカンタイヤは台湾メーカー。
 台湾はあまりタイヤ大国のイメージはありませんが、全世界トップ10に入っている正新ゴム社(チェンシンゴム)や日本でも知名度の高いフェデラルタイヤ、このところ輸入ブランドとして見かける事が増えたケンダタイヤなど、グローバルメーカーが乱立するタイヤ技術の向上が目覚ましい国です。

 中でもナンカンは北海道や東北など日本有数の豪雪地帯でテスト走行を行い、日本の雪質や環境に合わせたスタッドレスタイヤを開発投入しています。

実際に試乗した個性を比較

 NANKANG「ESSN-1」とNEXEN「WINGUARD ICE」の新品を、実際にひと冬乗り比べてみた素直な感想です。

 ナンカンスタッドレスもネクセンスタッドレスもドライ路面からウェット路面、圧雪、パウダー、氷上路など多様な路面状況で試乗したのですが、どちらも輸入タイヤの中では抜きん出た性能を持っていました。
 なので優劣を決めるのは難しいのですが、しいて挙げるそれぞれの個性(特徴)があります。

NANKANG ESSN-1の特徴

・乾燥路での高速走行安定性は抜群。

・アイスバーンやカチカチの圧雪路のグリップ感は上

NANKANGスタッドレスESSN-1のアイスバーン氷上性能

 トレッドパターンの溝が狭く接地面積が広い点が謙虚に現れていて、柔らかいゴム質ながらも全体の支える力は安定しており、高速走行はかなりノーマルタイヤに近い感覚。
 それでいてアイスバーンや圧雪など雪道で一番スリップ事故の多い平らな氷雪上での安心感が高いです。

 ESSN-1にぴったりの使用環境は、毎日のように雪が降る雪国ながら積雪はそれほどでもなく、幹線道路は雪より氷結の心配が多い地域。
 全国的に雪の減っている昨今の気候に合わせた日本製スタッドレスの方向性に近いのはナンカンタイヤでしょう。

NEXEN WINGUARD ICEの特徴

・積雪の多い状況での食い付きが良い

・ウェット路面やシャーベット雪の走行性能は上

NEXENタイヤスタッドレスWINGUARD ICEで実際に雪道を走行

 溝が比較的はっきりと有りパターン目のブロックがしっかりと雪を掴んで掻く感覚が体感できます。そのため排水性も高くべちゃべちゃのシャーベット雪やウェット路面での性能が高いです。ゴムの質感が断然良く感じたのもネクセンでした。

 ウィンガードアイスにぴったりの環境は、降雪量が多くドカ雪が頻繁にある豪雪地帯。
 昔からの日本製スタッドレスに感じられる“雪のタイヤ”と割り切った性能があるのはネクセンタイヤです。

それぞれを総合して判定

 それぞれに細かく評価してみましたが、選択の大きなポイントは積雪の差

 接地面積が広く乾燥路の安定感から氷上性能も長けたESSN-1か、ボリュームのある雪を掻く力強さとゴム質の良さと耐久性のあるウィンガードアイスか。

 ここからはご自分の使用環境に合わせて選ぶべきところでしょう。

 ちなみに私も雪国長野県で毎日のように雪が降りますが、市街地の積雪はそれほど多くなく除雪車の出動より塩カル散布車の出動が毎日です。時々雪のない地域にも出掛けるので、そんな私が選ぶなら迷わずナンカンタイヤ。
 ですが、まとまってドカッと降雪があったりスキー場方面の山にちょっと入ると積もる雪も増えてウィンガードアイスの性能の方が恋しくなります。
 ご参考まで。

 具体的な意見として細かくピックアップして評価しましたが、どちらも輸入タイヤの中では各路面状況でも平均点以上のトップクラスで甲乙付け難いのは確かですね。

さらに詳しくインプレッションしています!



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