オートウェイ不正競争防止法違反の疑いで逮捕された事について

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オートウェイ「不正競争防止法違反の疑いで逮捕」について

オートウェイ「不正競争防止法違反の疑いで逮捕」について

 タイヤ通販会社大手オートウェイの代表取締役社長および常務取締役、従業員1名が、不正競争防止法違反の疑いで逮捕されました。
 当方ではオートウェイと提携させていただいております業者としまして、この件をお話しせずにはいられず、こちらを書いております。

 とりあえず私から言える事としまして、これまで何年にも渡りオートウェイのタイヤやホイールをご紹介してきましたから、私はオートウェイ社員ではありませんが、このような事態になって大変申し訳なく思っております。。

 これまで私がオートウェイのタイヤやホイールをご紹介しました方はたくさんいらっしゃいますが、今回はその点を踏まえて書いてみたいと思います。

 オートウェイでタイヤを購入しようと思っていた方、そしてすでに購入された方には、ぜひご覧いただきたいと思っています。

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逮捕容疑の詳細について

 まずオートウェイ逮捕の容疑詳細について。

 日本で走る車には、タイヤを組み付けるホイールに「JWL」マークもしくは「JWL-T」マークが必ず刻印されています。

ホイールに刻まれるJWL保全マーク

 これは国土交通省が定める「保安基準に関わる技術基準」をクリアしたホイールという刻印であり、車検に合格するには必ず必要なものです。
 車検の際に確認しやすいように、表の見やすいところにあります。

 つまり、日本で車を走らせるには、絶対必要なマークということです。

 オートウェイでは海外製のアルミホイールを多く販売していますが、該当製品もやはり海外製ホイールであり、またそのデザインが日本のホイールメーカーデザインに酷似していたため、メーカー側で強度試験をしたところJWL基準の強度を満たしていなかったとのことでした。

 輸入したホイール製造会社が、勝手に刻印を入れたという事です。
(実はこのJWLマークは、各製造会社で個々に強度試験を行いなさいという、検査機構の何とも不備なマークと言えます。)

 これらについて容疑が確定すれば、弁解の余地はありません。

オートウェイの親会社プロトコーポレーションの回答

 オートウェイは全国区の大きな通販会社ですが、その親会社も東証一部上場のプロトコーポレーションです。
 中古車情報「グーネット」なんてよくご存知だと思います。

 そちらプロトコーポレーションの回答としては、「当社グループで違反の認識はない」というコメントだそうです。

あってはならないけど、ありがちな話

 ここまでの内容からして、まず海外のホイール製造会社がそれなりに信用できたであろう会社のようで、オートウェイとしても輸入製品に一般的に行われる検査や対策はされてただろうと思います。あくまでも“業界の一般的な”という。
 プロトコーポレーションだけでなくオートウェイであっても売上高100億を超える大きな企業ですし、安易な取引・業務提携は無いでしょう。

 一番の問題は、その海外製造メーカー。

 もちろん該当製品の販売前調査・試験等が至らなかった点で、オートウェイが被害者とはならないわけですが。

 とはいえこういった不祥事は、どんな大企業でも起こりうる可能性はあって、問題が起こらないように各企業が努力しても、起こってしまうこともあるかもしれません。
 他通販会社の輸入ホイールでも、JWL詐欺はありそうだなと。

オートウェイを擁護したいわけじゃない

 こんなことを書いていると、「オートウェイの味方でしょ」と思われるかもしれませんが、正直なところ私のようなオートウェイから取り寄せていた業者にとって、今回の騒ぎは「オートウェイ何やってんだよ!」って気持ちです。

 実際に使ってみてこれだけ十分な性能があって、そりゃもちろん保守基準検査のように何トンもの荷重を掛けた強度試験なんて、私のような立場ではまず考えもしないのですけど、それでもこれまで私の周りでも問題は出ていませんし、オートウェイから取り寄せた製品のJWLマークを見て、「これ偽造じゃない?」なんて思ってもみませんでしたから。

 私は当サイトでも実際に使ってみた使用感や性能の感想を、率直にそのままご紹介しています。

 夏用タイヤなんて“耐久性が命”で、ウェット性能の差が多少出てくるからその辺りを書いてますけど、乾燥路の制動性能なんて正直どれもほぼ変わらない。
 だから、各メーカーや有名どころの試験レポートでも、乾燥路ブレーキ性能テスト比較なんてしないでしょう?

 いや乗り心地とか、剛性によるグリップ性能なんて差はあります。
 ただこれも制限速度60km/h以内の一般道では、安全性にそこまで影響しなかったりしますし、高速道路だって問題ないタイヤがオートウェイには豊富だと思ってました。

 性能差が顕著に出るのはスタッドレスだから、この辺りはかなり具体的に比較してますけども。

コロコロ態度を変える輩

 私が最も気に触るのは、コロコロと態度を変える輩、メディアさんなんかです。

 今回の事件でもそうですが、それまで「とっても良い!」とか「革新的な経営」とか褒め称えておいて、こういった事件になると手のひらを返したように「ずさんな管理」「安物買いの銭失い」なんて言い方になる。。

 いやこれ、すべての情報元がそうと言いたいのではなく、今回もそういうメディアさんが目に付いて何ともいえない気持ちになっています。

 面白おかしくとでも言うんでしょうか。今後はそういうメディアを覚えておこうと。くだらない思考を植え付けられそうです。

オートウェイが増益だったのは待ち望む消費者がいるから

 ちなみに今回の事件でオートウェイの販売は現在(2019年11月16日時点)全て止まっていますが、それまで毎年毎年オートウェイは増収増益でした。
 これは安くて十分使えるアジアンタイヤなど海外製品が受け入れられつつあったわけですね。

 そりゃそうです、国産タイヤより安くて使ってみたら全然大丈夫、それ以上に感じるブランドもある。

 そして現状では日本の国産メーカーシェアが減少していたわけで、日本メーカー勢はおもしろくなかったでしょう。

 今回のアルミホイールに関しても、酷似していたとされる国産メーカーが独自に調べて訴えたとのこと。
 いやこのメーカーもとても素晴らしい技術とデザインで、私も大好きなブランドです。ただブランド価値が高く価格も高いことは、今の日本の消費者全体からすると選びにくく、シェアが減る存在なんだろうなと。

今後のオートウェイに期待

 ということで、ここまで私の勝手な見解で好き放題書いてきたわけですが、今後のオートウェイがどうなるか、少し考えてみました。

 これまでオートウェイで購入した方達が待ち望むのであれば多分、オートウェイはもっと良い会社になるでしょう。
 だって、今後同じような不祥事は、オートウェイとしても絶対避けたいでしょうから。

 正直、私も販売再開を待っています。

 これは私だけじゃなくて私の周りのオートウェイ製品を知る方達にもたくさんいるんですが、「オートウェイが販売するタイヤ製品の安さと性能に魅力を感じてる」、そういった方は多いんじゃないかなと感じています。

 

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