低燃費タイヤのデメリットと人気の秘密

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低燃費タイヤのデメリットは?圧倒的人気の秘密

低燃費タイヤのデメリットは?圧倒的人気の秘密

 市販タイヤの中での圧倒的に売れてるタイヤカテゴリと言えば、低燃費タイヤ(エコタイヤ)です。

 JATMA(日本自動車タイヤ協会)に加盟するメーカー6社(ブリヂストン、横浜ゴム、住友ゴム工業、TOYO TIRE、日本ミシュランタイヤ、日本グッドイヤー)の市販夏用タイヤにおいて、現在は販売数の実に約8割が低燃費タイヤと言われています。

 スポーツ系タイヤやコンフォート系、スタンダードシリーズを差し置いて、まさに独走状態です。

 ここまで人気の低燃費タイヤですが、デメリットはあるのでしょうか?
 そしてこの人気の秘密にも触れたいと思います。宜しければご覧ください。

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低燃費タイヤのデメリット

 早速ですが、低燃費タイヤのデメリットって一体なんでしょう?

燃費が良くなってお財布に優しい」というイメージばかりが先行して、悪い印象はあまり無いかもしれません。

 そんな低燃費タイヤのデメリットをピックアップしてみます。

燃費性能のために価格が上がる

 低燃費タイヤはその高い燃費性能の付加価値から、各社がベーシックスタンダードタイヤよりも高い値段設定となっています。

 もちろん研究開発費をかけて技術を高めているわけですが、燃費を良くするために価格が高くなるのは本末転倒という声が、特にエコタイヤが登場し始めた当初は多くありました。

燃費性能で犠牲になる他性能がある

 燃費性能を高めるためには、“転がり抵抗”を低減することが重要ポイントとなります。

 転がり抵抗とは何かというと、タイヤが転がる時に発生する進行方向とは逆向きの抵抗力です。

タイヤの燃費性能と転がり抵抗の図

 この転がり抵抗が少ないほど、長くいつまでも転がり続けるわけで、つまりアクセルペダルを踏む度合いが減って燃費の向上に繋がる原理です。

 ですが自動車が止まるために不可欠な“制動力(ブレーキ性能)”は、転がり抵抗と相反する性能と言えます。

 タイヤと路面の摩擦を減らすことで転がり抵抗を下げることが出来ますが、摩擦が減るほどブレーキ性能は低下しやすくなります。

タイヤラベリング制度

 JATMA主導のもと各ブランドに表示されるタイヤラベリング制度は、この転がり抵抗性能ブレーキ性能(ウェットグリップ性能)を明記しています。

低燃費タイヤを表示するタイヤラベリング制度

(上記例は転がり抵抗性能AA、ウェットグリップ性能cを表示)

 地球環境の観点から低燃費タイヤの普及は素晴らしいものですが、エコタイヤの普及に伴って事故が増加しては意味がありません。
 そういった安全性の指標として、タイヤラベリング制度は誰が見ても分かる基準です。

 ちなみに“低燃費タイヤ”を謳うことができる基準は、ラベルに表示される転がり抵抗性能がAAA〜Aの範囲、ウェットグリップ性能はa〜dの範囲です。

 いくら転がり抵抗性能が良くても制動性能の酷いタイヤは認められないという、一定の基準となっています。

低燃費タイヤの人気の理由

 さて、低燃費タイヤのデメリットを挙げてみましたが、そうは言っても近年の低燃費タイヤシェアの増加は、デメリットを覆す点があるからでしょう。

 次に、そんな低燃費タイヤの人気の理由を挙げていきます。

技術の向上で実際にメリットが増してる

 実際これがかなり大きいのですが、低燃費タイヤの性能向上でメリットが増えています。

 一つに、燃費を向上させつつ安全性も両立する技術が年々向上しています。

エコタイヤで得する燃料代の計算例

 エコタイヤは普通のタイヤに比べて約5%ほど燃費が良いと言われますが、例えばタイヤの寿命まで総走行距離3万km走ったとしたら、5%で1500km分を、同じ燃料量で普通タイヤより多く走れることになります。

 つまり、リッター10km/L走る車なら150L分、リッター20km/Lなら75L分のガソリンが浮く計算です。

 レギュラーガソリンがリッター150円として計算したら、20km/L車で11,250円、10km/L車では22,500円も安く走れるということになります。

 であれば、購入価格がベーシックタイヤより1〜2万円高かったとしてもトータルコストは同じですし、差額がそれ以下なら最終的に得する計算になります。

乗り心地やハンドリングの向上

 低燃費タイヤながら乗り心地が良いタイプ、ハンドリング性能が高いシリーズ、静粛性との両立など、低燃費タイヤの中でもバラエティが増えています。

 そのため、エコタイヤながら自分の好みに合ったタイヤが選べるようになっています。

 燃費が良いだけじゃなく、乗り心地やハンドリングや静粛性と、魅力がグンと上がっています。

環境に優しい

 燃費が良いからお得ってだけじゃなく、燃やす燃料が少ないぶん二酸化炭素排出量が少ないので、環境に優しいんです。

 さらに転がり抵抗を下げるためにタイヤ自体の重量も軽いので、低燃費タイヤは総じて磨耗しづらく長持ちします。
 だから、製造時の二酸化炭素排出量も低減できるとも言われます。

 環境破壊が叫ばれる現在、環境に優しい事は多くの人の心を動かします。
 さらに、燃費が浮く分、多少値段が高くても買いやすい心理的な訴求効果もあるでしょう。

安くなる・得するから勧めやすい

 低燃費タイヤは、営業する側の視点から見ても断然オススメしやすい商品です。

 どういうことかというと、タイヤショップの店員さんがお客さんに商品の説明をする時、お客さんの車種や使用環境に合わせて紹介するわけですが、「お財布に優しい」という売り文句はどんな人にも響くポイントですよね。

「じゃあ一番安いベーシックタイヤを勧めれば?」と思いますが、燃費が良いのはもちろん耐久性(タイヤの保ち)の面も考えると、「数年単位で見たトータル費用はエコタイヤの方が安い」って話ができるんです。

低燃費タイヤのデメリットまとめ

 ということで、低燃費タイヤ(エコタイヤ)について色々と書いてきましたが、ご覧のようにデメリットがどんどんデメリットで無くなっています。

 国内のタイヤラベリング制度が2010年に開始されてから10年以上経ちますが、デメリットを無くしながらエコタイヤはどんどん売れ筋商品へと変わってきました。

 持ちが良くて燃費も良い、さらに静かで乗り心地が良くて等々、これからも進化していくことでしょう。

 

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