真夏の車内温度と暑さ対策

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夏の車内温度はどのくらい?暑さ対策と知っておくべき事

夏の車内温度はどのくらい?暑さ対策と知っておくべき事

 これから夏真っ盛りというこの時期、悩ましいのが車のドアを開けた時の熱気です。

 日中、日の当たる場所に駐車した車の車内温度は驚くほど高温になってしまいますよね。

 今回はそんな「真夏の車内温度」について、暑さ対策とぜひ知っておきたい事など書いてみます。

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炎天下の車内温度

 まず、炎天下に駐車した車の車内温度が実際どのくらい上昇するのか。

 外気温35度に2時間放置した車内温度は55〜60度ほど、陽が当たるダッシュボードではなんと70〜80度ほどに上昇します。

・ライター
・スプレー缶
・メガネ
・スマートフォン

といったものをダッシュボードに置いておくとどれだけ危険か、よく分かりますね。

 ライターやスプレー缶は爆発するような温度ですし、メガネは虫眼鏡のように熱を集めて火災の危険がある、スマートフォンは故障する可能性が高い。

 最近はスマートフォンをナビ代わりにダッシュボード固定する方も多いですが、置き忘れると痛い目に合いますね。。

体感温度は?

 ちなみにこの車内温度を測定する際、実際にどのくらいの暑さなのか、私自身も少し体験してみました。

夏の晴天日の車内温度を実際に体験

天気:晴天
最高気温:34度
12:00(正午)からスタート

 エアコンを止めてから5分経つと温度は30度を超え、身体中から汗が吹き出し始めました。
 私はもうこの時点で我慢できないくらい。。

 そして10分後には車内温度36度。たった10分で約10度も上がってしまいました。

 そのとき私はというと、10分も耐え切れず既に車外に逃げ出した後。。

 車内が35度を超えた辺りで息苦しさが増し、ちょっと頭もぼーっとしてくるんですね。さすがに怖くなってきて、人体実験はここまでにしておこうと。。
 そして外に出た途端、外気温30度を超える真夏日のはずなのに、秋風のような涼しさを感じるほどでした。

 さらに15分経過した時、車内はもう40度オーバー

15分経過した車内温度は42度

 これじゃ熱中症になるのも、あっという間です。。

 ちなみにこの時のダッシュボード辺りの温度は53度ほどになっていました。

15分経過した車内ダッシュボード付近温度は53度

 これ、温度計を置いて計ったんですが、多分ダッシュボードの表面温度はもっと高いと思います。
 ずっと触っていられない熱さ。

 ここまでほんの15分ですからね、エアコンを止めてから。。

 ちなみにこちらが、スタートから1時間放置後

夏の車内温度1時間放置後

 車内温度は59度近くまで上昇してしまいました。

 そしてダッシュボードの温度がこちら。

夏のダッシュボード温度1時間放置後

 なんと77度!

 外気温は35度未満で猛暑日ではなかったんですが、それでもここまで温度上昇してしまいました。エアコンを止めた車内は本当に怖いですね。

どのくらいで熱中症になる?

 ではエアコンを止めた車内では、どのくらいの時間で熱中症になるんでしょうか?

 これは個人差があるので一概に言えませんが、環境省が公開する熱中症リスクの指標として“暑さ指数(WBGT)”というものがあります。

暑さ指数(WBGT)とは

 暑さ指数(WBGT)とは、熱中症リスクの基準として、気温湿度輻射熱を総合した指数です。

 暑さ指数では気温だけでなく、汗の蒸発を邪魔する湿度、そして輻射熱(周りの温められた壁や地面から出る赤外線)も考慮して、より具体的な危険度を表します。

 その暑さ指数を基準に照らし合わすと、35度の猛暑日ではエアコンを止めて約15分で最も危険なレベル域に達してしまうと言われています。

 さらに赤ちゃんや子供、高齢者は、一般的な成人と比べても体温調節が苦手ですから、重篤な状態になりやすいんです。
 つまり、15分より短くても熱中症になってしまう可能性が高くなる。

子供を車内に置き去りは絶対ダメ!

夏の車内に赤ちゃんや子供を置き去りは危険

 こんな高温になる車内ですから、赤ちゃんや子供を車内に置き去りにするのは絶対ダメです!
 命に関わる危険な行為ですから。

 実は私が今回の車内温度に関して、ここが一番言いたい部分です。

 これだけ多くの機関から“子供の車内置き去りはダメ”と注意喚起されていても、毎年悲しいニュースが流れてしまいます。

 多分、親御さんからしたら「ほんの5分も掛からないくらいだから」なんて軽い気持ちかもしれませんけど、そのたった5分でも車内状況は急変します。5分も経てば、暑くて居られない温度に上がりますから。

 5分なんてあっという間です。さらに5分で済まないなんてなればもう、考えるだけで怖いです。。

 それでもし最愛の我が子を失ってしまったら、その親御さんはその後どうやって生きていくんだろうって。いくら後悔してもし切れませんよね。。

 私は怖くて絶対できませんけど、そういった親御さんの気持ちも分からんでも無いんです。幼い子供は可愛くて仕方ないけど、買い物に一緒に連れてくのは大変だったりして、チャイルドシートに乗せて運転してると静かに寝てくれますから、「すぐ済ませるから、ちょっとだけ」なんて魔が差しちゃうのかもしれません。。

 でもそんな時は、起こしてでも必ず一緒に連れてく!!もしくは他の大人が居れば、必ず一緒に居てもらいましょう。

車内温度を抑える暑さ対策!

 それでは車内温度を抑える暑さ対策について、ご紹介していきます。

 暑さ対策でまず覚えておきたいのが、一番効果的なのは日陰に停めること(爆)

 当然の話なのですけど、やっぱり日陰が格段に車内温度を抑えてくれます。

 炎天下の駐車場しかなければ仕方ないですが、立体駐車場や地下駐車場、木陰や建物の影になる場所があれば最適です。

 それを踏まえた上で、以下に暑さ対策を挙げていきます。

サンシェードはキラキラ面を外に向けて!

 まず車内の暑さ対策の王道、サンシェード

フロントガラスを覆う断熱シートですね。
 やっぱり手軽にすぐ導入できて、効果も大きいのはこのサンシェードです。

サンシェード設置のコツ

 でもこのサンシェード、使い方を間違えてる方が結構多いんです。

 最近は可愛い柄模様のサンシェードが人気ですが、柄模様がある面は必ず車内側にしてください。
 そして反対側のキラキラ面を外に向けます。

「え?可愛い面を見せなくてどうすんの?」なんて思うかもしれませんが、サンシェードはキラキラ反射する面を太陽側に向けないと、効果は半分以下になってしまいます。

 太陽の光が当たると熱くなるのは、赤外線の影響です。そしてこの赤外線は物に当たると熱に変わります。
 でもキラキラ面は、その赤外線を反射して熱に変わる前に撥ね返してくれるんです。だから車内に籠る熱が、格段に少なくなる。

 これが柄模様の面だと、赤外線がもろに熱に変わってサンシェードがチンチンに熱くなっちゃいます。つまり結局サンシェードが熱源となって、車内温度が上がる原因になるわけです。

 キャラクター柄サンシェードを販売する店は大抵、キャラクター面を車の外に向けて撮影したものを紹介してますけど、あれはもう販売戦略。

 通常はどれも裏側がキラキラ面になってますから、そちらを車外に向けましょう。これだけで格段に違います。

窓を少し開けるのは要注意

 昔から車内温度の軽減に、窓を少し開けておく方法が聞かれますが、これはあまりお勧めできません。

 最近は禁煙が浸透して窓のバイザー(ひさし)を付けない方も多いですから、防犯上良いわけがありませんし、雨が降れば雨水が吹き込んだりもしますね。

 それでいて効果はあまりないんです。

 閉め切った状態と比べても、たった2〜3度くらいしか変わらない。
 そりゃ窓全開にすれば効果も大きいですけど、開けたって数センチでしょうから、換気の効果もほとんど期待できないんです。

 その程度の効果のために防犯を軽視するのは、やはり釣り合わないでしょう。

断熱ウィンドウフィルムは効果が高い

 窓ガラスに後から貼ることができる断熱ウィンドウフィルムは、やっぱり効果が高いです。

 ただし貼ることが可能なのは、後部座席ウィンドウとリアガラスのみ
 運転席・助手席ウィンドウやフロントウィンドウは、道路交通法で貼ることが禁止されています。

 また昨今の自動車ガラスは純正の時点で断熱ガラスが使われていて、新車の時点で透過率70%程度に下がってる場合もありますから、その場合は後部席ウィンドウやリアにも貼ることが出来ません。

 まあ断熱ガラスなら、十分温度上昇を抑えてくれるんですけども。

 自分の車のガラスがどちらか分からない場合は、ディーラーに問い合わせてみましょう。

車の向きを太陽に背を向けて駐車

 車の向きを太陽に背を向けて駐車すると、車内温度の上昇を抑えることができます。つまり、リアを太陽側に向けること。

 ただしこれは、リアガラスに断熱フィルムが貼ってあるか、もしくは断熱ガラスの場合に効果を発揮します。
 昨今の自動車は、新車の時点でリアに断熱効果のあるプライバシーガラスなのが一般的ですから、対応できる車種がほとんどだと思います。

 フロントガラスはドライバーの視認性確保のために、何かしら処理することが難しいので、車のウィンドウガラスで最も熱を受けやすい場所です。なのでフロントガラスを太陽と反対側に向けることで、車内温度の上昇が抑えられるんです。

 実は今回の車内温度を測定した実験にて、車の向きと太陽の方向によって車内温度の上がり方が違うことに気付きました。
 フロントガラスを太陽に向けると、ダッシュボード温度は面白いように上昇するんですね。

 でも太陽に対して車が横を向いていたり背を向けて計測すると、車内温度の上昇も全体的に低いんです。

 そして温度が一番低かったのは、太陽に背を向けた状態でした。

 ただしこれ、お店の駐車場によっては向きを考えて駐車することが難しい場合もあるでしょうし、こだわり過ぎて他の車の迷惑や事故を起こしたら本末転倒です。

 無理のない範囲でお試し下さい。

夏の車内温度と暑さ対策まとめ

 ということで、真夏の車内温度と暑さ対策について、まとめてみました。

 ドアを開けた時のモワッとした熱気は、誰でも嫌なもの。
 くれぐれも事故のない範囲で、事前の対策はとても有効です。

 そして子供の熱中症のこと、サンシェードの正しい使い方など、これからの時期に備えてご参考ください。

 

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