KENDAタイヤスタッドレスICETEC NEOの性能インプレ

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　激安アジアンタイヤスタッドレスの中でもトップレベルの安さと性能を兼ね備えた大人気「KENDAケンダタイヤ」。

　「ICETEC NEO（アイステックネオKR36）」の雪上路面、氷上路面、ドライ路面での効き目性能を実際に走行インプレしました。タイヤサイズは215/65R16 98Qです。

　使用車はFRおよび4WD切り替え可能な日産エルグランドです。

　昨今の温暖化の影響もあり、スタッドレスは雪上や氷上での走破性は当然のことながら、ドライ路面でのグリップ性能や高速走行安定性、ウェット路面での制動距離など、オールマイティーな走行性能が求められる傾向にあります。

　この辺りも踏まえて口コミレビューしていきます。

　まずKENDAスタッドレス「ICETEC NEO（KR36）」の、ドライ路面・ウェット路面での走破性やハンドリング性能についてのインプレッションです。

　感想は率直に言って「不満なし」。

　昨今のスタッドレスはドライ路面でのグリップ性能やそこそこ応答性の良いハンドリングが求められており、降雪の少ない地域のユーザーにも配慮される傾向があります。
　やはりこのKENDAスタッドレスもその傾向を受けて、雪のない乾いた路面でも快適なハンドリングがしっかり備わっていますね。

（KENDA ICETEC NEOのトレッドパターン）

　トレッドパターンを見ても、縦にグルッと一周4本の溝があり、排水性と横方向へのグリップが確保されていますが、その他は細い溝が規則的に配置され、全体として路面を面で捉え安定してグリップする形状となっています。

　一昔前の国産スタッドレスをよく知っている方であれば、これだけ安定感のあるスタッドレスタイヤなら高評価するでしょう。

　もちろん、雨や雪解け路面でのコーナリングや制動性能も申し分ありません。

　ノーマルタイヤの攻めたハンドリングと比較すれば当然違いはありますが、法定速度を守った一般的な運転においては、不満を感じることはあまりないでしょう。

　次にスタッドレスに第一に求められる、雪上・氷上性能からインプレッションしていきます。

　これまでのKENDAスタッドレスについては正直、旧型がそこまで高い印象はなかったのでノーマークなところがありました。

　ですが新しくなった「ICETEC NEO」は、20cmオーバーの雪上も難なく進み、アイスバーンといった氷上路面でのコーナリングやブレーキングも高いパフォーマンスを発揮してくれます。

（バンパーや腹下を擦る深い雪も勢い変わらず前進）

　雪を巻き込んでタイヤ側面のロゴが見えなかったので手で払ったんですが、間違いなくケンダスタッドレスです。。

（スリップしやすいアイスバーンもしっかりグリップしてグイグイ進む）

（多様なアイスバーンで制動性能テストも高評価）

　スタッドレスは細かいサイプ（波形状の溝）が氷の表面の水分を吸水して氷上をグリップする構造となっていますが、速度記号Ｑの「ICETEC NEO」の低温下でも柔らかくグリップするコンパウンドが、アイスバーンを掴んでいきます。

（こちらは圧雪アイスバーン。写真撮影で降りて転ぶほどツルツル。）

　使用車が二輪駆動にするとFR（後輪駆動）なので、アイスバーン坂路のFRではどうしても喰い付きの限界はありますが、4WDではスリップせずグイグイ加速し、スタッドレスタイヤ性能として文句の付けどころがありません。
　FF車（前輪駆動）でも十分使えるグリップ力があります。

横滑りしやすいベチャ雪（シャーベット雪）。

　さらさらのパウダースノーや重たいベチャ雪もしっかりと噛み、排水性の高いトレッドパターン（溝模様）を残していきます。

　価格からして国産スタッドレスより４割以上安く、対ブリヂストンでは半額以下ながらこの性能には、いやはや脱帽。

　さすが日本市場でも人気急上昇のKENDAスタッドレスといったところです。

　KENDAスタッドレス「ICETEC NEO」は積雪の多い雪国県はもちろん、ドライ・ウェット性能や静粛性、直進安定性も高く、関東圏や都市部など冬期間もほとんど雪の降らない地域の急な雪にも対応できるタイヤとしてオススメです。

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