ATR SPORT(エーティーアールスポーツ)タイヤの性能インプレ

ATRスポーツは走りも見た目も値段も良い!

ATR SPORT(エーティーアールスポーツ)タイヤの性能を実際にインプレ

 ATR SPORT(エーティーアール・スポーツ)タイヤは、スポーツカーオーナーや機敏な運転を好むドライバーはもちろん、安くインチアップしたい方の選ぶ激安アジアンタイヤの中でも大人気のスポーツタイヤです。

 インドネシア製タイヤなので心配する方もいるかもしれませんが、昔から峠を走る“走り屋”、ドリフト走行の定番メーカー。
 ATRスポーツはカッコいい見た目、グリップ力やハンドリング応答性など走行性能、そして価格と、大きな魅力があります。

 今回はそんなATRスポーツのメーカー名を冠したブランド「ATR SPORT」シリーズの乗り心地や静粛性、実際の使用感をインプレッションしています。2年使用後の写真とレビューあり。
(※商品名「ATR SPORT」ということ)

 使用車はエルグランド。サイズは225/50ZR18 99W XL
 純正タイヤサイズから2インチアップしたXL規格(エクストラロード)なので、空気圧も指定空気圧から45kPaほど上げて適正値に調整しています。

※トレッドパターンを見れば分かりますが今回の「ATR SPORT」は、「ATR SPORT122」「ATR SPORT2233」と別シリーズ。

ATR SPORTの走行性能とV字トレッドパターン

ATR SPORTタイヤのグリップ・走行性能

 この「ATR SPORT」の走行性能は、期待通りスポーティーです。

 ハンドルを切った時のクイックさ(ハンドリング応答性)からコーナリングのグリップ性能まで、タイヤがアスファルト路面に食い付いてる感覚が伝わります。
 カーブでもジンワリ滑ることもなく、ハンドルを切った分だけキュッとインに入ってく感じ。

 エルグンラドくらい重心が高く重量もある車だと、カーブでスピードを上げるとサイドスリップするようにずりずりと少しずつ流される感覚があるのですが、この「ATR SPORT」は限界域が高い。

 実はATRスポーツのタイヤはどのブランドもそうですが、タイヤ形状がスクウェアタイプなので、ショルダー(タイヤ角)が一般的なタイヤに比べて角張っているんですね。より面で捉えてくれる。

 こんなミニバンでも、運転する楽しみが断然増します。

ATR SPORTタイヤのスクウェアタイプ形状とトレッドパターン

 そしてこのV字トレッドパターン、かっこいいですね〜。

 方向性パターンなんて言われたりしますが、ローテーション方向(回転する方向)が決まっています。

 私が古いだけかもしれませんが最近のトレッドパターンは非対称パターンが増えて、どうもかっこいいと思えない。いや私の勝手な感想なのですけども。

 もちろん国産の現行タイヤが非対称なのは様々なテクノロジーが詰め込まれてるからであって、かっこいいだけでタイヤを語れないのは確かですが、このV字パターンだってダメなわけじゃない。
 排水性を高めながらアスファルトとの設置面を増やしてグリップ力も高めてくれる。

ATR SPORTのウェット路面のグリップ性能

 「ATR SPORT」はその通り、ドライ路面のコーナリングから制動まで、そして雨で濡れたウェット路面だってしっかりと吸い付いてくれます。

ATR SPORTの剛性とサイドウォール

 この「ATR SPORT」は横から見たサイドウォール形状もかっこいい。

「何でもかっこいいで収めるな」って言われそうですが、いや形状がカッコいい事にも良い意味はあって、車に装着した時のサイドウォールがポッコリせずスッとした形状はもう剛性が期待できます。
 車重をしっかり支えてる。

ATR SPORTのタイヤ側面形状と剛性

(タイヤ側面が腫れ上がらずスッとしてる)

 剛性は乗り心地と相反する部分が多いのでその分硬さも出てきますが、それがスポーツタイヤでしょう。

 今回の車はエルグランドなので攻めて走る車種ではないですけど、それでも車重は2トンオーバーの重量級。その車体をしっかり支え、カーブのぐにゃぐにゃしたフラつきもありません。

 これは当然インチアップしてる事も影響してますが、それだけじゃなく激安タイヤの中でもATRスポーツはかなり剛性が高いです。

 フワフワせずクイックに反応してくれる、思い通りに動く感じ。

静粛性は決して良くない

 タイヤ情報を求める方の多くが気にする静粛性ですが、この「ATR SPORT」の静粛性は決して良くありません。もうこの辺は正直にそう。

 なので遮音性の高くない車種に履くと、人によっては音が苦痛に感じられるかもしれません。静粛性にこだわる方は避けた方がいいでしょう。

 ただ私は我慢できないほどではありませんでした。いや我慢というか、気にして乗ればロードノイズはあるよねっていう程度。

 エルグランドはワンボックスですし言うほど遮音性が高くありませんが、日産ティアナやトヨタマークXクラス以上の気密性が高いセダンであれば、もう気にならないんじゃないのと思うくらいです。

ATR SPORTのパターンノイズが低減されたトレッドパターン

 ちなみにこのトレッドパターン写真からも分かりますが、パターンノイズを低減するために細かい各ブロックのサイズを少しずつ変えています。
 何も対策してないわけではない。

 そして一番は、スポーツタイヤは排水性や路面との摩擦を高めたものだから、ロードノイズが出ざるおえないところも当然考えるべきでしょう。

「安くて運動性能が高いタイヤが欲しい!」「車のエンジン音の方がうるさいw」なんて方にはもうベストな選択だと思います。

2年シーズン使用後の溝の深さ

 こちらが2年(2シーズン)使用後の溝の深さ。

ATR SPORTタイヤ2年(2シーズン)使用後の溝深さ

 冬はスタッドレスと履き替えるので夏場のみで1シーズン2000km程度の走行距離です。

 使用車が2トンオーバー車なので一般車より1.3〜1.5倍くらい摩耗は早いですが、このくらいの使用であればもう一年使えるかなという溝の深さです。

 一般的に3〜4年が目安かなといったところ。
(※車種や走行距離、使用環境、運転状況によって当然変わります)

 ショルダー部の溝は初めから深くなくエルグランドの重心が高いこともあって、両サイドの摩耗は早めでした。
 海外と違って日本の交通事情だと長い直進より曲がり道(カーブ)が多いので、サイドの消耗が使用年数となりそうです。

コストパフォーマンスは最高

 今回使用した「ATR SPORT」は1本あたり送料込み6930円でした。

 単純にこのサイズ225/50R18で国産スポーツタイヤを探すとなると、昨年の型落ちモデルで1本2万円程度、現行モデルだと最低でも2万5000円からが現在の相場でしょう。
 国産エコタイヤやスタンダードを探しても安くて1万6000円くらい。
(※正確には今回のインチアップはXL規格じゃないと荷重指数が足りないので注意)

 そう考えると「ATR SPORT」のコストパフォーマンスは最高です。これだけの性能を持っていて日本製の半額以下ですから。

 やはりインチの大きい大型タイヤになればなるほど、アジア製輸入タイヤの激安具合は特質すべき点でしょう。

 ちなみに今回もう1つ感動した事が、ホイールバランスの重し(バランスウェイト)の数

 アジアンタイヤでもトップクラスブランド以外は、ウェイトが多いことでお馴染みなんですが、今回の「ATR SPORT」は4本とも円心度が高く、その辺の国産と変わらない程度の数でした。

ATR SPORTのバランスウェイト(重し)の数が少ない

 いやこんなのはウェイト多くてもバランス取れれば関係ないのですけど、それでもやはり売れてるメーカーは技術進歩も早いなと実感。

「走行性能の良さ」「リーズナブルさ」「タイヤ形状のかっこよさ」を持ち合わせたATR SPORTは、かなりおすすめ度が高いアジアンタイヤです。

激安輸入タイヤ通販相場
⇒ATRスポーツタイヤ価格一覧こちら

 ATRスポーツタイヤの他ブランド、スタットレス、その他の詳しい情報はこちらをご覧ください。
⇒「ATR SPORTタイヤの評判」記事こちら

 

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