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ハイパフォーマンスタイヤDimax R8+を試乗インプレ!
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シンガポールのグローバル企業Omni United(オムニユナイテッド)グループのフラッグシップタイヤブランド「RADAR(レーダー)タイヤ」。
激安アジアンタイヤの中でもトップレベルの静粛性が人気のメーカーです。
今回はこのRADARタイヤのハイパフォーマンスグレード「Dimax R8+(ディマックスアールエイトプラス)」の実際の乗り心地や静粛性、運動性能など、走行インプレッションしました。
静粛性にかなり定評のあるRADARタイヤですが、「柔らかい」という声もありますし、運動性能を高めたハイモデル「Dimax R8+」という点、インチアップしている点なども踏まえて、率直に感想を書いています。
使用車はエルグランド。タイヤサイズは225/50ZR18 99W XL。
インサイド・アウトサイド指定があります。
また純正タイヤから2インチサイズアップしたXL規格(エクストラロード)のため、空気圧を車種指定空気圧から45kPa上げて適正値に調整しています。
RADARタイヤDimax R8+のドライ・ウェット性能
この「Dimax R8+」はRADARタイヤの中でもプレミアムコンフォートの位置付けですが、素直に、もの凄いプレミアム感はありませんでした。
言ってしまえば、その他レーダータイヤと大きく変わらない。
レーダータイヤは全体的に“柔らかめのコンフォート”ですが、この「Dimax R8+」も乗った印象はまさにそのままでした。
そんな「Dimax R8+」のドライ・ウェット性能は必要十分以上の高性能でした。国産エコタイヤクラスと同等の感覚。
ドライ性能は正直なところ、一定以上の品質があるタイヤであれば大きく変わらない、差を見分ける方が難しいのですが、違いの出やすいウェット路面でも、安心感のあるグリップ性能や制動性能があります。
縦に一周する大きな排水溝が安定したウェット性能を発揮してくれます。
そして不快な段差もやんわりといなすコンフォートさ、アジアンタイヤの中でも高い静粛性は健在。
レーダータイヤは、その圧倒的な安さからして「この値段でこんなに安心して乗れるなんて!」と驚かれるのですが、その点でこの「Dimax R8+」も選んで間違いないブランドです。
ただ、他のRADARシリーズよりも必要以上にプレミアム感を期待しない方が良いでしょう。
Dimax R8+の静粛性の高さは定評通り
やはり「Dimax R8+」も、定評通り静粛性の高さがあります。かなり静か。
時速60kmまでの一般道走行はもうほとんどタイヤノイズを意識することはありません。国産タイヤの静粛性重視な商品と比べても遜色ないレベルです。
時速100kmまでの高速走行においても、苦になることはありません。
高速道路を走行すればいくら日本メーカータイヤであってもノイズは確認できますが、価格は日本製の半額程度ながらこの品質は驚きます。
アジアンタイヤの中ではもう一番静かというくらい。
実はタイヤを良くみると、RADARタイヤには多くのノイズ対策が施されています。
この「Dimax R8+」も例外ではありませんでした。
“シャーッ”という高音域のパターンノイズ対策では、サイレンサーと見られる消音刻み(サイプ)が多く見られますし、トレッドパターンの細かい各ブロック幅が不均等に配置されて、ノイズの共鳴を抑えています。
(赤ラインがサイプ。ブロック幅も各々違う。)
また、“ゴーッ”という低音域のロードノイズには、タイヤ側面に突起状ラインが一周施されており、こういった段差はロードノイズの振動伝達を抑える効果があると言われています。
(Dimax R8+サイドウォールの突起状ライン)
さらに指で触ってみると、シリカ配合の柔らかく弾力のあるゴム質が分かります。このシリカは路面からの振動を抑えてロードノイズを減らすだけでなく、転がり抵抗も抑制して燃費性能を高めてくれます。
なんて経済的なタイヤだろうとつくづく思いますね。
いくら国産の燃費が良いタイヤを選んでも、実際に一番差が付くのはタイヤ本体の値段だったりしますから。
インチアップでどっしり安定感向上
RADARタイヤは総じてコンフォート系な柔らかい乗り心地ですが、「Dimax R8+」もやはり柔らかさがあります。
良く言えばしっとり快適な乗り心地、悪く言えばフワフワした感覚というイメージ。
なので、“穏やかに心地よく運転したい”なんて方には静かで心地良いタイヤでしょうけど、“機敏に走りたい”なんて方には柔らかさが気持ち悪く感じるかもしれません。
ただ今回のインプレッションでは、純正タイヤサイズより2インチアップしてるので、乗り心地も程よく締まってかなり丁度良い感じ。
試乗してるエルグランドも車重量2トンオーバーの重量級で高重心なので、セダンや低重心車に比べて足回りの違いは大きく現れますが、インチアップと同時にタイヤ幅も1サイズ広くしてることで、ふらふらと左右に振られることなく至って快適な運転ができます。
しっとりした乗り味はそのままに、コーナリングや発進・制動時も上質な安定感という印象。
以前からRADARタイヤはインチアップに最適なメーカーだと実感していましたが、この「Dimax R8+」もやはりそうでした。
一般的にインチアップすると、乗り味は硬くなりタイヤノイズも増える傾向にありますが、初めから静粛性が高く柔らかめのこのタイヤには、逆に良い変化があります。
さらにインチアップすればどうしても上昇する値段も、RADARタイヤは圧倒的に安い。
サイドウォール形状はイマイチ
アジアンタイヤによくあるのですが、RADARタイヤもサイドウォール形状が腫れぼったく膨れる点が、イマイチ格好良くないんですね。
この「Dimax R8+」そう。
こんなのは人によって「そんなところ気にした事ないよ」って言う部分ではあるんですが、気になる人には気になる点でしょう。特にドレスアップカーを意識する方。
そういった方には、やはりインチアップがおすすめ。
(今回は偏平率50%程度ですが、それでも大分スマート)
インチアップする事で偏平率を下げ、サイドウォールを薄くすることで腫れた印象は格段に改善されます。
偏平率40%以下にすればもうかなり違和感ありません。
そしてさらにこだわるのであれば、選ぶホイール幅を僅かに広くしてタイヤを気持ち引っ張るとより良いです。
これは無理に引っ張るのではなく、ホイール幅に適合するタイヤ幅の範囲で引っ張る程度がおすすめ。
最近では国産メーカーのエコタイヤ(低燃費タイヤ)でもこういった膨れる形状が増えてはいますが、サイドウォールの肉厚を抑えてタイヤそのものの重量を軽くすることでも、燃費性が改善される部分は大きいだろうと思います。
2年シーズン使用後の溝の減り具合
こちらが2年(2シーズン)使用後の溝の深さです。
冬はスタッドレスと履き替えて夏場のみの使用で、1シーズン2000km程度の走行距離です。
使用車が2トンオーバー車なので一般車より1.3〜1.5倍くらい摩耗は早いですけど、もう一年は普通に使えちゃいますね。
ざっと平均して3〜4年が目安かなといったところ。
(※車種や走行距離、使用環境、運転状況によって当然変わります)
やはりエルグランドの重心が高いこともあって両サイドの摩耗は早めでしたが、このショルダー部がしっかりグリップしてくれます。
Dimax R8+は激安価格
今回使用した「Dimax R8+」は1本あたり送料込み7040円でした。
単純にこのサイズ225/50R18で国産タイヤを探すと、ミニバンタイヤの最安値で1万2000円からコンフォート系タイヤの2万円前後までが現在の相場でしょう。
ただし今回のインチアップはXL規格(エクストラロード)でないと装着できないので、それを踏まえると準国産メーカーのグッドイヤーやミシュランなど海外メーカーに限られ、1万5000円前後から2万円程度です。
「Dimax R8+」はRADARタイヤの中でもハイエンドモデルシリーズですし、静粛性や乗り心地には多くの方が満足するでしょう。
それでいて国産の半額からと、やはり安定の激安価格でした。
インチアップや大型タイヤの履き替えでは、さらにお得感があります。
輸入タイヤ通販相場
⇒RADARタイヤ価格一覧こちら
RADARタイヤのメーカー情報、スタッドレス、その他の詳しい情報はこちらをご覧ください。
⇒「RADARタイヤの評判」記事こちら
【乗り比べ!輸入アジアンタイヤランキング!】
⇒「人気輸入タイヤ性能比較ランキング!夏タイヤ編」ページ
【タイヤインプレ記事!】
⇒「RADARタイヤRPX800の性能を実際にインプレ!」記事こちら
⇒「HIFLYハイフライタイヤHF201の性能を実際にインプレ!」記事こちら
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