雪道でFRの安全性

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FR(後輪駆動)で雪道は大丈夫なの?

 時折ネットの声で「FRは雪道でも問題ない」、「北海道でもFRタクシーがスタッドレスのみで走ってる」などのコメントを見掛けますが、安易に“FRでも安心”という危険な情報を与える事に関して、非常に危惧しています。

 確かにABS(アンチロックブレーキシステム)やESC(横滑り防止装置)、TCS(トランクションコントロール)など昨今の自動車技術はどんどん進化しており、4WD・FF・FRの性能差異を縮めていますが、どうしても結局は駆動方式と車体の重量配分の影響を大きく受けてしまいます。

 ちなみに、雪国のタクシーと言えどもFRなのは、天然ガス仕様のコストが安いタクシー専用車は基本FRしかありませんから、市販車ベースの個人タクシーは別として、北海道から沖縄までどの地域でもFR車なのはしごく当然です。
 しかも、雪国タクシーにタイヤチェーンは必須常備で、さらに後輪に荷重を掛けるためにわざわざトランクに鉄板など重しを乗せる事もよくあります。これはRR(後方エンジン・後輪駆動)がFFと同じくらい雪に強い原理と同じで、実際にかなり駆動力が増します。

 そのため、雪国のFRユーザーでも“砂袋”等をトランクに積むなんてYahoo!知恵袋でアドバイスされているのを見ましたが、それなら「問題ない」ではなく「FRはトランクにそれなりの重しを乗せれば雪道でも機動力が増します」くらいに言うべきです。

 ましてや「FRは雪道でも大丈夫ですか?」と聞くような方は、まず雪道のFR経験がないでしょう。そんな人たちに、容易に「大丈夫だよ」というのは無責任ではないでしょうか。

雪国は除雪作業あって交通が守られる

 私は除雪作業を10年ほど経験しています。深夜から早朝に掛けて降り積もった道路の雪を路肩や崖下に飛ばす作業ですが、昼間でも降り積もれば国交省や県から突然の除雪要請が来ます。
 街中はもちろん、国道や主要な山道まで多くの建築関係業者が分担して担っています。

 そして除雪作業をしていると、急な大雪の日などはよくスタック(雪にハマって動けない状態)している車に遭遇します。雪が深くなって駆動輪が空転してしまい、立ち往生してる訳です。

 そういった車に4WDはほぼ皆無で、ほとんどが軽量なFFFRです。
 ただ、FFの場合は年配の運転手さんが多いので、運転を交代して自力で脱出する事が出来てしまいますが、FRの場合、自力の脱出は難しく、結局のところ牽引して脱出させる事が多くなります。しかも、せっかく脱出したのにほんの少し先でまたハマる事もしばしばです。。

 そんな時、除雪作業員たちは皆「こんな時にチェーン無しでFRは絶対駄目だよ」と言います。

 つまり私が言いたいのは、雪道の4WDは動く力が圧倒的に強く、次いでFFでも大概のところはチェーン無しでもどうにかなる、FRは雪が深くなり抵抗が増えると少しの上り坂でもチェーン無しではどうしようもなくなる、と言うことです。

 雪国でも一般の方は、雪が積もってもすぐに除雪されて整備された場所を走る方がほとんどです。しかも、東北や北海道など雪の多い地域に行けばいくほど除雪態勢はしっかりとしていますから、主要道の雪で苦労する事は少なくなります。

 ただ、少し主要道を逸れれば急に雪深くなったり、除雪のされない道や除雪作業が間に合わない大雪の日だってあります。
 確かに昔に比べたら車の重量バランスや走行制御の最先端技術装備で、どの駆動方式も圧倒的に乗りやすく走破性が高くなっていますが、それでも駆動方式によって限界が違います。

 ちなみに主要道から少し逸れた山間部などに住んでいる方はほとんどが、四駆か、駄目でもFFを選びます。稀にFRを持っている方も冬の間は乗らないか、除雪がイマイチの危険な道は通りません。

「じゃあ、危険な道を避ければFRでも問題ないじゃん」と思うかもしれません。でも雪ばかりは天候次第ですから、除雪作業が間に合わないほど予想外に降雪量が多くなる場面もありますし、当然ながら雪道での性能差が解消されたわけではなく、特に上り坂のような場面の限界値は他に比べて低い事に変わりありません。

雪道はどんな駆動方式でも最善の注意を

 車体の総重量や重量バランス、装備機能によっても変わりますが、相対的に見て発進・加速など駆動力は4WD>FF>FRだよとお伝えしてきました。車はまず動かなければ意味がありませんから、一番大切な部分とも言えます。

 でも雪道では、制動性能(止まる能力)も非常に大切です。

 ちなみに雪国や雪山での事故率は、逆に4WDやFFが圧倒的に高くなります。もちろん、走っている台数が多いという事もありますが、それだけでなく、スピードの出し過ぎによる制御不能が大きな原因です。

 下手に駆動力があるから「思わずスピードを出し過ぎてしまう」、「調子に乗ってしまう」のです。

 いくら動く力が強くても、止まろうとする力はどの車も同じ4つのタイヤ。スピードを出し過ぎればそれだけ「スリップして止まれない」「カーブを曲がれない」という結果に繋がります。
 いくら快適に進むと言っても次に止まらなければならない事を念頭に置いて、徐行と安全運転を心掛けましょう。

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